ダムに車両転落…看護学生の女性が死亡 救出に向かった学校職員の男性(64)は行方不明【長野・木曽町】
17日朝、木曽町でダムに車が転落する事故が起きました。運転していた専門学校生の女性は死亡、救出に向かった学校職員の男性の行方は分かっていません。 ■カメラマン 「車体全体が見えてきました。右の運転席側のドアが開いています」 警察や消防によりますと、午前9時前、木曽町の黒川ダムに軽自動車が転落する事故が起きました。 町内に住む看護学生の女性が救出されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。 引き揚げられた車両は、フロントガラスが割れ前方が大破しています。 警察によりますと、女性は通学中だったとみられます。 事故現場と通学先の看護専門学校は、車でおよそ1分・距離にして500mほどと、目と鼻の先でした。 警察によりますと、転落直前、車はダムの方に向かって走行していました。 2021年の様子を見ると、事故現場は急なカーブになっていて、その先には「スピード落とせ」の看板が立っていました。 ■カメラマン 「縁石が壊れたような跡が見えます。この辺りから落ちたのではないかという情報です」 女性はダムに転落した車内から通学先に電話で助けを求めました。 そして… 駆けつけた看護学校職員のうち、救出しようとダムに飛び込んだ男性(64)の行方が分かっていません。 警察や消防は、ダム下流の木曽川まで範囲を広げて捜索しています。 専門家は、水難事故に遭遇した際、二次災害を防ぐため原則的には消防などに救助を求めて待機することが重要だと言います。 その上で… ■斎藤秀俊・水難学会理事 「(車の)中にいる人の方がまだ何か出来る。車が水没し始めると、内側からドアが開かなくなる。窓がまだ開けられる状態であれば、パワーウィンドウですから電源がショートするまでは開けられる。車外に出たとしても、浮いて救助を待つということをしないといけない」 警察によりますと、救出前すでに車内は浸水していて、運転していた古平さんの死因は溺死だったということです。警察は、事故の原因を調べています。