お店で「カフェオレ」を氷抜きで頼んだら、コップになみなみと注いでもらえました。うれしいですが、お店的に「損」にならないのでしょうか…?
お店は損しないのか?
これで、氷入り、氷なしで実際に注がれているカフェオレの量と、それぞれの原価が分かりました。それでは、次に実際にお店が氷なしのカフェオレをコップになみなみ注ぐことで損をしてしまうのか考えてみます。 カフェオレの価格を300円と仮定すると、それぞれの原価率は次のようになります。 ・氷ありで140mlのカフェオレ…26円÷300円=約8.7% ・氷なしで280mlのカフェオレ…52円÷300円=約17.3% 一般的に飲食店の原価率は30%といわれているため、氷なしでたっぷり注いだ場合でも赤字になる可能性は低いといえそうです。しかし、カフェオレ単体の原価以外にも、容器代やおしぼり、ガムシロップなどのサービス品、人件費や光熱費など多くの経費がかかります。 また、コーヒー1杯の原価率は約10%ともいわれているため、たっぷり注いでもらったカフェオレ1杯のみの注文で数時間など長居することで、回転率が下がりお店が赤字になってしまう可能性はあります。 カフェオレをたっぷり注いでくれるのはあくまでお店側のサービスのため、購入者からお店に「たっぷり注いで」と要求することは控えたほうが良いでしょう。そして、長居はほどほどにするほうが、お互い気持ちよく過ごせそうです。 執筆者:古澤綾 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部