オリックス・杉本 プロ初サヨナラ弾「めっちゃうれしい!!」 大逆転CSへ望みつないだ
「オリックス1-0ロッテ」(23日、京セラドーム大阪) 豪快な放物線が京セラドームに描かれた。大歓声に後押しされるように、白球がスタンドへ吸い込まれる。オリックス・杉本がプロ初のサヨナラ本塁打。満面の笑みで中嶋監督と熱い抱擁を交わした。大逆転CSへ望みをつなぐ一発。4番が試合を決めた。 「自身初のサヨナラホームラン、いつか打ってみたいと思っていたので、めっちゃうれしい!!」 0-0、九回2死無走者。益田に2球で追い込まれたが「力だけは入れないように」と脱力を意識。フルカウントから151キロ直球を完璧に捉えると、右中間席に着弾する8号ソロ弾となった。 試合前練習からノーステップ気味の打ち方で調整。打席でも取り入れているが「なるべくムダな動きをしないように打つ練習をしている。反動をつけなくても飛ぶ時が、僕の一番いい時なので」。力任せにスイングせず、これ以上ない結果につなげることができた。 杉本に思い切り抱きつかれた中嶋監督は「重たかった。デカッ、あいつやっぱり。飛んでくるとは思わなかった。腰をやったらどうすんねん」と苦笑いを浮かべ、「最高の形で締めくくってくれた」と手放しで褒めた。 前カードの西武3連戦は30イニングで1得点。投手陣の懸命な力投が続き、この日も1点での勝利だ。「明日はもうちょっと早い段階で点が取れるよう、みんなで頑張っていきます」と選手会長の杉本は力強く決意。3位・ロッテまで7ゲーム差。ナイン一丸で、大逆転CSへの扉をこじ開ける。