《ブラジル》サンタが深夜、携帯等を強盗=まさか子供達へのプレゼント⁈
南東部ミナス・ジェライス州クラウジオ市で1日未明、サンタクロースの衣装を着た2人組の男が電子機器店に侵入し、携帯電話32台やゲーム機などを盗む事件が発生した。容疑者らはクリスマスの〝善良な老人〟のイメージを逆手に取り、犯行を実行した。その一部始終が店の防犯カメラに記録され、その大胆なコスプレ姿と手口が注目を集めていると、5日付G1などが報じた。 防犯カメラの映像には午前3時半頃、サンタクロースの赤い帽子と服を身に着け、布マスクをつけた顔の上から偽ひげを付けた2人組の強盗犯が、黒色の乗用車で店の前に到着する様子が映っている。彼らはガラス越しに店内を物色した後、一度立ち去るも、約20分後に再び店に戻り、店の前に車を停めた。 その後、鉄の棒を使って保護柵を壊し、ガラス扉を割って店内に侵入。防犯ベルが鳴り響く中、携帯電話の端末32台、スピーカー1台、ゲーム機1台を次々とビニール袋に詰め込み、あっという間に逃走した。 近隣住民から通報を受けて警察が駆けつけたが、すでに容疑者らの姿はなかった。映像をもとに捜査を続けているが、4日現在も彼らの身元は特定されておらず、逮捕には至っていない。 強盗被害に遭った店のオーナー、グスタボ・オリヴェイラ・デ・ソウザさんはG1の取材に対し、約3年前にも強盗に遭ったことがあると明かした。 「実店舗を開く前、オンラインショップ用の商品の入った車で移動していたときに襲撃され、銃撃戦になったんだ。なんとか無事に逃げることができたけど大きなトラウマとなったよ。今回またやられてしまった。あの時から3年間、必死に働き、ようやく事業も軌道に乗ってきたところで、また損害を被ってしまった」と肩を落とした。 昨年12月5日付ジョルナル・ダ・クルベによれば、サンパウロ州ピラスヌンガ市でサンタクロース姿の犯人に駐車場に止めたばかりの乗用車を奪われる事件も起きた。 また2015年11月30日付バンジニュースによれば、サンパウロ市で「地方都市で開催中のクリスマスパーティに参加するために」とサンタクロース姿の乗客にチャーターされたヘリコプターが、離陸直後にハイジャックされ、地上に無理矢理着陸させられ、奪われるという事件も起きるなど、数々の〝サンタクロースによる事件〟が起きている。 ブラジルではサンタ姿だからといって、気を許してはいけないようだ。