「スポーツ界の世紀の裁判」14年間で115件の不正疑惑…5連覇目指すシティの不正疑惑に関してプレミアリーグが16日から審問開始
プレミアリーグ史上最大のスキャンダルとも言えるマンチェスター・シティの不正行為の審問がついにスタートすることとなった。 2023-24シーズンのプレミアリーグ王者であり、前人未到の4連覇を達成しているシティ。2024-25シーズンは5連覇を目指す中で、3連勝スタートと今シーズンもその強さを見せつけている。 圧倒的な強さを見せつけ、2022-23シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)もついに制覇し3冠を達成するなど、ジョゼップ・グアルディオラ監督が作り上げたチームは成功を収めてきた。 しかし、プレミアリーグの利益と持続可能性に関する規則(PSR)に違反しているという疑惑が浮上。その容疑は115件と大きな衝撃を与えている。 件数の多さから、その精査に多くの時間を要していた中、ついに16日に独立審問が予定されているとイギリス『BBC』や『スカイ・スポーツ』など複数メディアが報じた。 スポーツ界の「世紀の裁判」とも言われているこの審問は10週間にわたって行われ、2025年の初めに判決が下されると見られている。 サッカー界では前例のない法廷闘争となり、どちらに転んでも大きな結果をもたらすこととなる。 圧倒的な強さを見せ、世界でも有数の成功しているクラブが長年にわたって不正をしていたとなれば当然大きな問題に。そして、リーグそのものから疑惑をかけられているという状況も以上だ。 シティ・フットボール・グループ(CFG)も形成し、5大陸13チームが傘下にいる。Jリーグの横浜F・マリノスもそのグループに属している1つ。アブダビ王室の一員であるシェイク・マンスール氏がオーナーを務めてから、豊富な資金をもとにチームを強化。サッカー界のターニングポイントの1つになったとも言える。 115件の疑惑は14シーズンにわたってのものとなり、正確な財務情報を提供しなかったことが問題となっている。内訳としては、正確な財務情報の無申告が54件、選手や監督の正確な報酬の未報告が14件、調査への非協力が35件などだ。 一方で、シティは疑惑が出た当初から強く否定している状況。どのような結末を迎えるかは、大きな関心ごととなっている。実際には、エバートンやノッティンガム・フォレストは勝ち点を剥奪されるなどしていたが、シティは規模が大きすぎてこれまで逃れてきた。 仮に有罪判決となれば、スポーツ界最大の金融スキャンダルの一つに永遠に関わることになる恐れがあり、プレミアリーグからの降格や追放、免れることのできない勝ち点の剥奪などが考えられる。 また、UAEの大統領はシェイク・マンスール氏の弟であり、有罪となった場合にはイギリスとUAEの関係にも影響が出る可能性もあるとのこと。UAEはイギリスにとって重要な同盟国であり、貿易相手国であり、サッカー界の話に留まらない可能性もあるようだ。
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