ワインラベルに小中学生の文字 山形など4市で発売、各地の素材使用
山形、上山、天童、南陽の4市の小中学生6人が書いた文字をラベルのデザインに使用した白ワインが完成した。ラベルは各市で栽培されたコウゾを使った和紙に、子どもたちの墨書を印刷したもの。4市の酒販店やホテルなどで24日、発売された。 上山市出身で和紙作りに取り組む金原武志さん(59)=山形市=が企画し、2年目。ワインの原料のデラウェアと和紙のコウゾは4市の生産者らから譲り受けた。今年のワインは「土地の風土を感じてほしい」との思いを込め、「知●風(かぜをしる)」と名付けた。 4市それぞれで販売しているワインのラベル文字は、その市に住む子どもが書いた。このうち上山のラベルは、上山北中1年山口莉穂さん(13)、木村雪乃さん(12)ら小中学生3人が担当した。山口さんは「堂々とした字を心がけて一生懸命書いた。たくさんの人にワインを楽しんでほしい」、木村さんは「行書体を参考にしながら勢いを大事にした。満足のいく作品が書けた」と達成感を語った。金原さんは「活動を続け、郷土愛の醸成につなげたい」と話している。
「知●風」は辛口で、南陽市のワイナリーが手がけた。4市合計で約100本限定。アルコール度数は17%で720ミリリットル1940円。問い合わせは金原さん080(1803)4800。 ※●は返り点