「振りが速い」相手DFも驚嘆するゴールで今季5点目。チーム得点王の堂安律が語る主軸の矜持「ボールをもらえれば何かしらできる自信はあった」【現地発コラム】
「監督が前半終わってから僕のところに来て…」
今季のフライブルクは、ユリアン・シュースター新監督の下で、新しい攻撃の形作りを模索している。GKからの丁寧なビルドアップで相手のファーストディフェンスラインを突破し、センターからハーフスペースで上手くパスを引き出し、細かいパス交換からゴールを狙う。 意図するところはわかるが、相手も警戒してくるだけになかなか狙い通りの形が出ない。センター突破だけではなく、タイミングよくワイドに開いてパスの出口を作る堂安をうまく使うことで、試合を重ねるごとにこの問題も少しずつ解決されてはきている。ただ、この日は組織的にコンパクトな守備をみせるボルシアMGに攻めあぐねてしまう。 そんななか、堂安のところからはダイレクトパスや鋭いドリブルで攻撃に変化や起点を生み出されていただけに、もっと有効活用できるのではという印象はあった。本人もそこに同意する。 「相手のサイドバックがあんまり経験のない若い選手だったんで。どんどん(ボールを)つけてほしかったし、ボールをもらえれば何かしらできる自信はあった」 「監督も前半終わってから僕のところに来て、『チームにとってベスト(な試合)ではないけど、勝ちにこだわって今日はやろう』というのを言われていた。ボールが来ないとかストレスたまるシーンはありますけど、こらえながらワンチャンス待とうというのは意識して、試合をやってました」 チームのために汗をかきながら、虎視眈々と勝負の時を待ち、チャンスが来た時に鋭く射貫く。まさに中心選手としての面目躍如のプレーだった。 守備での貢献レベルの高さは相変わらず。得点シーンだけではなく、ボールをキープしてゲームを落ち着けたり、相手がプレスに来るところで鋭く精度の高いダイレクトパスでボールを動かして、チャンスメークをしたりと、非常にチームを助ける効果的なプレーが多かった。 DFBカップ3回戦では3部ビーレフェルトにまさかの敗退(1-3)を喫したが、この試合でも右サイドから鋭いクロスでグレゴリチュのゴールをアシストしたり、相手ボールを単独で奪ってゴール前までドリブルで運び、クロスから惜しいチャンスを作るなど孤軍奮闘をみせていた。 チームの熟成を進め、リーグで上位進出を図るために、堂安のさらなる活躍が期待される。 取材・文●中野吉之伴
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