〈食べログ3.5以下のうまい店〉名刺代わりは至高のマルゲリータ!「尾山台 山田」の、一人で4種類のピッツァが食べられるおまかせコースとは?
40秒ほど焼いて半回転させもう一度窯の奥へ。焼きあげたら最後にイタリアの初搾りオリーブオイルを回しかけて完成!
高橋さん「赤、緑、白の色の配置もバランスも完璧です。圧巻は生地。もっちりしているのにサクッと軽い。まるで揚げ焼きしたかのような食感です。加えて焼きたての香りもいい、焦げもいい、トマトソースの酸味とコクがいい、生地の底についた塩味がいい、私史上一番のマルゲリータです。」
おいしいのはピッツァだけじゃない! 大満足のフルコース
「マルゲリータ」の後は本日の前菜2品。一つはシロップで煮込んだ高知産の白茄子とイタリアF.A.C.社製のスライサーで薄く切った口溶けの良い生ハムを組み合わせたみずみずしい前菜です。
もう一つは「ブルスケッタ」です。「ブルスケッタ」とはスライスしたパンに具材をのせたイタリア料理の軽食ですが、パンと思いきやピッツァ生地を再発酵させて窯焼きしたバゲット形のピッツァと言うから驚きです。一口サイズながら食感の妙は感動的!
高橋さん「最高のマルゲリータの後に出す料理はハードルが高くなるはずなのに、そんなこと微塵も思わせない前菜の2品です。見た目はお馴染み料理なのに味はまったく違う。この後の料理を期待させてくれます。」
本日は里芋、椎茸、オクラ、新玉ねぎ、ホワイトアスパラ、ブリのたたきなど9種類の具材をキャベツで巻いたテリーヌです。色彩の美しさ、食感の楽しさは野菜のテリーヌならでは。ソースは自家製マヨネーズとチーズをベースにした「ヴィネグレットセザール」。繊細な野菜の味にコクのパンチを利かせます。
高橋さん「まさかピッツェリアで野菜のテリーヌが食べられるとは思いませんでした。野菜本来の味を楽しませながら、ブリのたたきを入れてしまう遊び心もある。こんな形で野菜がたっぷり食べられるなんて「マルゲリータ」に続き、ガッツリ胃袋を掴まれました。」
四万十鶏と生黒胡椒のピッツァ
「マルゲリータ以外は変わり種です。五味をバランスよく味わえるように具材を組み合わせています」と山田さん。シチリアのツナと自家製マヨネーズとケッパーとチーズを合わせたトンナートソース、具材は四万十鶏のもも肉、塩漬けした生黒胡椒、海苔、梅干しをのせています。