セ・リーグの開幕スタメンにもサプライズあり?!
セ・リーグの6球団監督が勢ぞろいするファンミーティングが23日、都内で行われ、開幕投手及び開幕スタメンの一部が指揮官自らの口から発表された。特に開幕投手にサプライズはなく、巨人は菅野智之(25)、阪神はランディ・メッセンジャー(33)、広島は前田健太(26)、中日は山井大介(36)がプロ14年目で初の抜擢。横浜DeNAはロッテ時代以来の開幕となる久保康友(34)、ヤクルトは小川泰弘(24)。中日の谷繁監督は、本拠地ナゴヤドームでの開幕となる31日の巨人戦の先発には、左腕エース、大野雄大(26)を起用することまで明らかにした。 むしろ、サプライズだったのは、ファン投票によって作られた開幕スタメン予想を見ながら6球団の監督が語るトークの中で判明した開幕スタメンの一部だ。 巨人のスタメン予想には、高橋由伸の名前なかったが、原監督は、4月3日で40歳となるベテランの開幕スタメンの可能性をほのめかした。 「スタメンの可能性があります。非常に状態がいい。兼任コーチになったことで心配はあったが、逆に選手としての集中力があがって、追い風となっている。今年で40歳でしょう。彼にとっていい年になりそうな気がする」と、ベテランへの期待値を口にした。 オープン戦では怪我もなく、17試合に出場して打率.222、5打点、1本塁打。オープン戦ホームラン無しの嫌な状況を打開したのも由伸の一振りだった。由伸、長野久義(31)、亀井善行(33)の3人で外野を固めることになりそうだ。 また原監督は「1番と4番は固定したメンバーで戦いたい。一番は坂本です。このメンバーで最後までいければ明るいニュースとなります」と、1番・坂本勇人(27)、4番・阿部慎之助(36)の布陣で開幕の横浜DeNA戦を迎えることも宣言した。昨季は100通り以上の打順の組み替えでシーズンV3を達成したが、決して王道とは言えぬ戦術は、猫の目打線との批判も受けた。今季は打線の核は動かさずに戦いたいという意向のようである。 広島の緒方監督もファン予想では1番に田中広輔(26)が入っていたが、「トップバッターには、鈴木誠也をもっていく。なんとかブレイクしてもらいたい」と、3年目の若手を1番で起用する考えを明らかにした。オープン戦では、打率.205とふるわず、ドラフト1位の野間峻祥(22)と、どちらを開幕に抜擢するかを悩んでいたようだったが、鈴木の持つ潜在能力とプロの先輩としての意地に賭けたようだ。 また阪神から移籍していた新井貴浩(38)は開幕で1軍登録はされるもののスタメン出場は難しく、三塁には梵英心(35)を起用する考えだという。治療のため帰国したエルドレッドの復帰の目処は、6月までずれこむ見通しのようで「4番がいないのは不安材料だ」とも口にした。