渋谷の定番#2 ほっと一息スポット6選
100年に一度の大規模再開発の真っ只中にある渋谷。新たなトレンドが生まれる一方、発展する街を支えてきた名スポットの存在も欠かせない。時代を超えて愛される渋谷の定番休憩スポットを、このエリアをよく知る4人に聞いた。
1,“渋谷遺産”的な存在でもあるクラシック専門の名曲喫茶。〈名曲喫茶ライオン〉
渋谷で“喫茶” いつの時代も街に必要な場所は心を落ち着かせてくれる喫茶店。戦前から渋谷の地で続く〈名曲喫茶ライオン〉のアンティークに囲まれた空間で、大音量で響くクラシックレコードを聞いていると、ここが渋谷の真ん中だということを忘れてしまいそうだ。粗挽きネルドリップで淹れた「ライオンコーヒー」も戦前から変わらない味だそう。
1926年創業、1950年の再建を経て98年もの間、渋谷を見守る。オリジナルで作った、2階に突き抜けた巨大なスピーカーを一目見ようと、海外から訪れる人も多いそう。クラシックレコードは5,000枚以上あり、スピーカーからインパクトのある音が流れる。
〈名曲喫茶ライオン〉
喫茶 住所:東京都渋谷区道玄坂2-19-13 TEL:03-3461-6858 営業時間:13:00~20:00 定休日:無休 席数:120席
2,伝統と新しさを織り交ぜ日本茶をカルチャーに。〈TEA BUCKS〉(ティーバックス)
違和感をテーマにした秘密基地のような粋な空間で、炉釜や茶道具を用いて本格的な日本茶を提供している。全国の茶農園に足を運んで、作り手の思いを聞いて茶葉を選出。水出し茶からカクテルまで多様な飲み方を考案し、従来のイメージにとらわれずに日本茶を再定義する。
茶葉ふりかけや多彩な具材を使ったおにぎり(310円~)も人気。
釜炒り茶(770円)などは、茶葉の種類を選べる。
3,音楽愛好家が夜な夜な集まるギャラリー&バー。〈INSPIRATION CULT Bar & Gallery〉(インスピレーションカルトバーアンドギャラリー)
グレープフルーツ漬けのジントニックと、世界一苦いリキュールが入ったドライジンは常連客からも人気のメニュー。
写真家とファッションブランドのコラボレーション企画を多く展開する「INSPIRATION CULT MAGAZINE」が運営。地下のギャラリーではファッションや音楽をテーマにした展示を不定期で開催する。1階のバーではジンをベースにした「ごぼう酒」などのユニークなお酒に出会える。