未来のスターデザイナーの萌芽?ロンドンの名門ファッション校、卒業ファッションショーが話題に
5月29日に、ロンドンの有名なアートデザイン学校の卒業生たちは、学位取得コースの修了式で作品を発表した。ファッションはもちろん、政治や感情もテーマに取り上げられている。有望な10のコレクションを振り返ろう。 【写真】有望な未来のデザイナーたち、10のコレクション! 1989年、英国のふたつのアート・デザイン学校が合併し、セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アーツ・アンド・デザインが設立された。それ以来、ジョン・ガリアーノ、アレキサンダー・マックイーン、ステラ・マッカートニー、フィービー・ファイロ、サラ・バートン、リカルド・ティッシ、キム・ジョーンズなど、今日のファッション界の大物たちがここで学んだ。セント・マーチンズ・スクールは才能の宝庫であり、次の偉大なデザイナーが隠れているかもしれないのだ。今年は、40人の学生が3年次のコレクションを発表し、それぞれが6つのシルエットから成り立っていた。5月29日に開催されたショーは、ファッションという永遠のテーマであると同時に、平和へのコミットメントに捧げられた。 ショーの開始前、ロンドンの中心部に位置する学校の中庭のバルコニーに学生たちが並び、パレスチナでの停戦とガザでの虐殺の終結を求めるメッセージが書かれた横断幕を広げた。 この支援はショーの間中続き、学生たちは一定の間隔で「フリー・パレスチナ」と叫んだ。2024年のファッションショーには、多くの熱心な若手デザイナーが参加し、その中の何人かは群を抜いていた。
エフォートレスなファッション、ノディラ・スタジオ
ノディラ・スタジオのシルエットは、森の中から出てきたかのようで、柔らかく、淡く、玉虫色のトーンで自然の要素を呼び起こした。この学生は、ロレアル・プロフェッショナル・アワードで2位を獲得した、華やかでボリュームのあるルックで名を馳せた。
記憶のファッション、メイシー・グリムショー
「Rue de Mauricette(モーリセット通り)」とは、メイシー・グリムショーがアルツハイマー病を患った祖母にインスパイアされたコレクションにつけた名前である。彼女は、シープスキンなどの他の素材と組み合わせることで、紙のもろさを通じて記憶の壊れやすさを伝えている。各ルックは祖母のコートやドレス、ビキニなどのアイテムをもとにしており、それらを再解釈している。その結果、曖昧で混乱した記憶が具現化されている。