【万博】会場で大型荷物を預けると1日1万円! あえて高額にしたワケは…「ご遠慮いただきたい」
読売テレビ
開幕まで4か月余りに迫った大阪・関西万博の会場で大型荷物を預かる際の料金について、1日1万円とする案で調整していることがわかりました。 あえて高額にしたというその理由とは? 荷物を預けるのに…1万円!? 高ーいとは思いますが、万博協会側は、あえて高額に設定する方針です。 大阪・関西万博では、1日に最大で約23万人の来場を想定。 来場者の7割ほどは地下鉄やシャトルバスなどで来場すると見込んでいて、会場の夢洲(ゆめしま)につながる大阪メトロ・中央線では、朝のラッシュ時には乗車率が140パーセント程度になると予想されています。 懸念されるのが、スーツケースなどの大型荷物が車内に持ち込まれた場合、さらなる混雑を引き起こすということ。 そんな中、大型荷物の持ち込みを抑止するため、万博協会(日本国際博覧会協会)が、来場者の大型荷物を会場付近で預かる場合、 1個あたり1万円とする方向で調整していることが関係者への取材で分かりました。 また、会場内には安全面からスーツケースやキャリーケースなどの持ち込みを禁止し、会場で預かる個数は200個に限定する方針ということです。 日本国際博覧会協会・石毛博行 事務総長 「(会場に)大型荷物を持ち込まれるのは、安全面や歩行の妨げにもなりますので、ご遠慮いただきたいという考え方であります」 (Q: “1万円”、この金額は高いのでは? 「いろいろなことについて報道されていますけど、私たちは12月中に決めていこうと思っています」 ただ、取材を進めると、大型荷物を巡っては、他にも課題が…。 ◇◇◇◇
(黒木千晶キャスター) やはり大きなスーツケースなどを持って来られるのは外国人観光客の方が多いとは思いますが、想定では、1日の国外からの万博の来場者数は約2万7000人ということです。そして1日の荷物預かり需要は最大で2万個程度になるのではという想定です。 そもそも万博の会場内というのは、キャスター付きの荷物は持ち込みが禁止されています。 そんな中、大型の荷物の預かりは1個1万円、合わせて200個に限定する方針であることが関係者への取材で分かりました。 なぜ1万円かというと、会場への荷物持ち込み抑止のためということです。日本人からすると「1万円はちょっと高いな」と思うかもしれないですが、「外国人観光客だったら1万円で抑止になるのかな」という声も協会関係者から上がっているそうです。 1日の最大2万個程度と見込まれている荷物の預かり需要を、どのように預かっていくかということですが、万博協会が推奨している大型の荷物の預け場所、会場の外に合わせて約1万7400個を想定しています。まずホテルや大阪市内に預けてもらいます。 そこでも預からなかった場合は、次の選択肢として会場に近い駅(JR桜島駅と弁天町駅)に、一時荷物預かり所を新たに設置する予定だということです。1個1000円、合わせて6100個を想定しています。ホテルなどへの配送サービスもあるということです。 ここでも預けそびれてしまった方が、1個1万円合わせて200個の方針になっている万博会場の荷物預かり所に預けることになります。 ただし、万博会場の荷物預かり所が一杯になってしまっていた場合は、一度、会場に近い駅にある荷物預かり所やホテル、大阪市内に荷物を一度置いてからもう一度来場しないといけないことになります。