夏は恐竜!巨大骨格(全長約37m)の真下を歩いてくぐれる!? 体験型の展示が楽しい「巨大恐竜展」@横浜【9/13まで】
成長の過程を体験!世界最大級の竜脚類「パタゴティタン・マヨルム」
そしてこの巨大恐竜展の目玉は、なんと言っても「パタゴティタン・マヨルム」。ブラキオサウルスのような首が長い恐竜で、今回、大英自然史博物館からイギリス国外に初めて持ち出された骨格標本は全長37mにもなるそうです。 パタゴティタン・マヨルムの展示ゾーンは、パタゴティタンの属する「竜脚類」のなかまの、卵の化石からはじまります。 パタゴティタンは、直径20cmほどの球形の卵を20個から40個産んだと考えられているそうです。 卵から孵った赤ちゃんは、どのように成長して大人になるのでしょうか? 今回は、大英自然史博物館の特別展でも導入されたインタラクティブ(体験型)な展示で、その一生を楽しみながら学べます。 画面をタッチして、卵から生まれた20匹のパタゴティタンを安全な場所へと誘導するのですが、翼竜の獲物となったり、山火事から逃げ遅れたりして、その数はだんだん減っていきます。 よちよち歩く赤ちゃんパタゴティタンに、つい気持ちが入ってしまい、「早く逃げて!」と声が出てしまいそう! でも、これが厳しい自然界の掟。生存競争を勝ち抜く厳しさは、昔も今も変わりません。 その他、自分の体重が「何歳のパタゴティタン・マヨルムに相当するか」を知ることができるインタラクティブ展示も。 生後7週では大人1人分くらいの体重だったパタゴティタンが、半年後にはすでに4倍の体重に! 生き残る可能性を高めるために早く成長して大人になる……進化とは生命が編み出した知恵なんですね。 そしてついに、大人パタゴティタンの全身復元骨格標本が目の前に! 全長約37mという数字だけではピンとこなかった人も、思わず「大きい!」という言葉が口から漏れるはず。 全身復元骨格標本と観覧スペースの間にはパーテーションが置かれていないので、至近距離で大きさが体感できます。長い首の構造をじっくり観察するのも良し、四肢の下にもぐりこんで見上げるも良し。 写真撮影もOKなので、頭からしっぽの先まで写真におさめるために、スマホをどこで構えようかじっくり悩んでしまいそう。 福井県立恐竜博物館をはじめとした、日本を代表する恐竜博物館の所蔵品の展示も見のがせません。ブラキロフォサウルスの皮膚のあとまでが化石になった貴重な「ミイラ化石」の複製なども観覧できます。