絶対女王・大谷不在、栃木の新参者マッスル女子や極太脚ボディが新風吹かす
今週末28日・29日の2日間、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)主催の2024年のフィットネス競技の頂上決戦「オールジャパン・フィットネス・チャンピオンシップス2024」が岡山芸術創造劇場にて開催される。28日は年齢別のマスターズクラスの審査を実施、そして29日は身長別にクラス分けして各階級の日本一を決定する。ここでは、女子のボディフィットネスにスポットを当てる。 【フォト】夏の福井を沸かせた丸みを帯びた美ボディ 今シーズンのボディフィットネスの大きなポイントは、国内では無敵、世界選手権でも実績を残した絶対女王・大谷美咲がウェルネスへカテゴリー転向をしたために不在であること。大谷の158cm以下級は2位の澤下美香もエントリーリストに名前がなく、混戦が予想される。昨年3位の大久保裕美、同4位の板谷成美にも虎視眈々と上位を狙う中で注目は、8月のジャパンオープン選手権でパーフェクト優勝を達成した栃木県の佐々木絢美だ。ボディビルのレジェンド・木澤大祐の下で研鑽を積んだ37歳は、もともとFWJのビキニ選手として活躍後、今年からJBBF初参戦。大谷不在の階級で、絶対女王を目指す。 163cm以下級では、国際大会の出場経験も豊富な昨年チャンピオン・金子真紀子で堅いか。昨年のTOP6は全員今年もエントリーしており、今年も引き続き、彼女たちを中心とした上位争いになるだろう。163cm超級も同じく昨年の上位選手が揃って出場予定、10月のアーノルドクラシック・ヨーロッパに出場する日本代表であり昨年優勝の楯岡仁美が最有力と言えるだろう。
そんな階級に新しい風を吹かせる可能性がありそうなのが、岸野悠佳(34歳)だ。今年のウェルネス選手権の163cm超級に出場し、極太の脚を武器に見事に優勝。ウェルネスこそ彼女の本領を発揮できるカテゴリーではあるだろうが、ボディフィットネスにも引き続き参戦する。昨年までは本人も「いつも絞りが甘くて」と話すように仕上がりの甘さから上位入賞は逃してきたが、女王戴冠という栄誉を経て、進化したボディで旋風を巻き起こすか。
文・写真/木村雄大