桐生一高が入れ替え戦で逆転勝ち。Bリーグ初昇格!(Taro YOSHIDA)

[9.8 関東ROOKIE LEAGUE U-16 B・Cリーグ入れ替え戦 習志野高 1-2 桐生一高 時之栖裾野G] 【写真】ジダンとフィーゴに“削られる”日本人に再脚光「すげえ構図」「2人がかりで止めようとしてる」 　桐生一が劇的な逆転勝ち。「関東ROOKIE LEAGUE U-16」Bリーグ初昇格を果たした。Cリーグ2位の桐生一高(群馬)は8日、Bリーグ・Cリーグ入れ替え戦でBリーグ9位の習志野高}}(千葉)と対戦。後半44分の決勝点によって2-1で逆転勝ちした。 　桐生一は前半42分に相手MF來栖圭に先制点を献上。引き分けの場合は上位リーグの習志野がBリーグ残留という大会規定のため、桐生一は2得点以上が必要な状況になった。 　後半4分、桐生一はFW菊地風雅の右クロスをMF中山大輝がダイレクトで合わせて同点に追いつく。これで勢いづいたが、習志野はBリーグ得点ランキング2位タイのFWウィキンズ真人やBリーグアシスト王のMF原柊馬を擁する陣容。桐生一は我慢強さも求められる戦いだった。 　だが、桐生一は相手の2点目を阻止。DF是永匡太郎主将は、「これまで一緒にリーグ戦をやってきた相手のチームたちよりも確かに強力でしたし、色々な選手がいる中で交代もされたりして対応が難しかったんですけど、バックラインで集中してできたんで良かったです」と胸を張る。 　そして、1-1で迎えた後半44分、桐生一DFゼイダム小田孟武が右サイドから上げたボールが、そのままゴールイン。チームを鼓舞し続けた“闘将”是永は、「個人としては納得いくプレーではなかったんですけど、チームとして勝てたんで良かったです。全員で入学してからやってきて、最後、チーム一丸となって、ピッチ内の選手も、ピッチ外の選手も、もちろん保護者の方々も応援してくれたんで、それが力になりました」と感謝していた。 　桐生一は開幕5試合で4勝も、その後の3試合で勝ち切ることができなかった。元主将の青木大和コーチは、「サッカーだけじゃなくて、ピッチ外、私生活をもう一回見直そうとやってきました。勝負の神様は細部に宿ると思う。良い積み重ねが(この結果に)繋がったと思います」。前日7日のリーグ最終節で韮崎高(山梨)に4-1で勝利し、Cリーグ2位で入れ替え戦進出。そして、この日の劇的な白星で初昇格を決めた。 　是永は苦戦が続いた時期について、「後半戦勝てなくなって、ちょっと練習の雰囲気がヌルいとか、自分たちの熱量が足りないとか、そういうところで全員で1回ミーティングしたりして、意識を全員で合わせて、目標を合わせて練習からみんなで取り組めて、そこが変わったかなと思います」と振り返る。 　日常を変え、目標のBリーグ昇格を果たした1年生たちは、新たな目標に挑戦。是永は「前橋育英っていう群馬には強いチームもあって、それを倒さないと全国に行けない状況の中で、自分たちはそれを倒して全員で全国に出る。そして、優勝することを目指してやっていきたい」。桐生一は選手権8強やプレミアリーグ参戦の歴史を持つ強豪校。歴史を塗り替えた世代がピッチ外もより大事にしながら、さらなる進化を遂げる。