女子レスリング・吉田沙保里選手が引退会見(全文1)全てやり尽くした
今後、指導者の道を歩むのか
NHK:NHKの清水と申します。吉田選手、お疲れさまでした。 吉田:ありがとうございます。 NHK:今後のことについて、東京オリンピックに向けて頑張っている選手たちの支えになれたらというふうなお言葉がありましたけれども、やはり吉田選手、今、兼任でコーチも、ナショナルチームでもされていると思いますが、今後、指導者としての道というのはどういうふうに考えていらっしゃるでしょうか。 吉田:そうですね、コーチ陣はたくさん、コーチの人たちはたくさんいますので、その中でも特に精神的な支えをできたらいいかなというふうに、私は思っています。はい。 NHK:ナショナルのコーチは続けられるということで。 吉田:はい、そうですね、はい、続けていきます。 NHK:全日本のセコンドにぜひ入ってほしいというような声も関係者の方からは聞かれていますが、その辺りはどんなふうに考えていらっしゃいますか。 吉田:そうですね、コーチとしての、私は経験が全然なくて、今まで頑張ってこられたコーチもたくさんいますし、迷惑を掛けない程度に、はい、協力できたらいいなというふうに、はい、思っています。 NHK:ありがとうございます。 司会:ありがとうございました。では続いて質問のある方。では女性の、後ろの席にいらっしゃる方、お願いします。
リオ大会で戦ったヘレン選手をどう思うか
テレビ朝日:『報道ステーション』の竹内由恵と申します。よろしくお願いします。最後のオリンピックとなった、リオオリンピックで戦ったのが、吉田選手に憧れ続けてきたというヘレン選手ですが、どんな印象を持っていらっしゃるのか教えていただきたいのと、東京オリンピックは、打倒ヘレン、金メダル奪還という意味合いも持つと思うんですけれども、後輩にはどのようなことを期待したいでしょうか。 吉田:はい、そうですね、ヘレン選手とはリオのオリンピックの決勝戦で当たる前から何度か試合をしているんですけど、4年ぶりぐらいにリオのオリンピックの決勝で当たって、それまでは本当に、私のアテネの戦いを見て、私が吉田沙保里を倒すっていうふうに言って目標としてきたというのをマスコミの方から聞きまして、で、私は絶対倒されないぞって思いながらずっとなんとか戦ってたんですけど、リオの決勝戦では、本当に4年ぶりに戦って、それまでフォール勝ちとか、テクニカルフォール勝ちで、結構、大差で勝ってたので、あ、ヘレンが決勝に上がってきたんだっていうふうな思いがあって、で、もう組んだ瞬間ですね、もう圧力といきおいが本当にすごくて、私も4連覇したいという思いが強かったんですけど、そのときはやっぱりヘレンのほうが、勝ちたい、どうしても私を倒したいというような思いが強かったのかなというふうに、はい、思います。とても素晴らしい選手で、本当に強くなったなというふうに、はい、はい、そのときはもう強いっていうふうに感じましたね。 で、東京オリンピックに向けて、またヘレン選手も東京オリンピックに出てくると思うんですけど、階級はどうなるか分からないんですけど、やっぱり日本選手に勝ってほしいっていうのはありますね。はい。なので、どういう戦いを見せてくれるか、すごく楽しみにしています。 テレビ朝日:ありがとうございます。 司会:ありがとうございました。では次に一番後ろの列の男性の方、真ん中の、はい、お願いいたします。