独自AIで営業力を強化!「バイトル」運営のディップが活用する3つのツール
● 人間の営業の存在価値は 「○○さんだから任せた」と言われること AI活用が進む中で、営業の価値とは何だろう? ディップでは、顧客満足度向上のため、定期的にクライアントインタビューを実施している。そこで明らかになったのは、これからも人間の営業担当者が必要とされる理由だった。 「求人掲載前の審査がない投稿型の求人サイトもある中で、なぜ審査があるディップの媒体で求人を出してくれるのか」と尋ねると、「営業担当者が自社の強みを聞き出し、引き出してくれるから」という声が多く寄せられた。また、同じ営業担当者が伴走してくれること、迷ったときに「時給を上げてみましょう」「次はこういう人を募集してみましょう」と背中を押してくれることも、孤独な決断を迫られがちな経営者や、人事担当者が期待している重要な役割のようだ。 徳澄さんは、「○○さんだから任せた」と言ってもらえる関係性こそが、営業の存在価値だと考えている。どんなにAIが普及しても、最終判断を下すのは人だ。だからこそ、AIを活用しながら、顧客と向き合う時間を増やし、信頼関係を築いていくことが大事だと話す。 AIが浸透した世界に残る営業の価値とは――むしろ今以上に、人間本来の価値を研ぎ澄ましていく必要がありそうだ。
酒井真弓