青森港 排雪トラック途切れず
10日の青森県内は強い冬型の気圧配置が続いたが、午前は各地で晴れ間が広がった。一方、下北は断続的な雪、午後からは津軽を中心に風雪となる所があった。津軽の外海は大しけで、青森地方気象台は同日午前、五所川原市、中泊町、つがる市、鯵ケ沢町、深浦町に波浪警報を発表。青森港の雪捨て場では、排雪作業のトラックがひっきりなしに到着し、海に大量の雪を捨てていた。 同気象台によると、積雪は10日午後5時現在で青森102センチ(平年比222%)、五所川原81センチ(同231%)、平川市碇ケ関78センチ(同195%)、弘前74センチ(同200%)、野辺地52センチ(同248%)など。津軽は気圧の谷の通過に伴い、大雪の予想だったが、想定より西側を通過したため影響を受けにくかったという。同時刻までの12時間降雪量は津軽で0~5センチ、下北はむつ市で8センチ、同市脇野沢で5センチを記録した。 青森港の堤埠頭(ふとう)では、雪を積んだトラックが大きな音を立て岸壁から海へ捨てたり、場内に手作業で下ろしたりしていた。高齢者宅の除排雪を請け負っている青森市の山口俊也さん(68)は「市内と港を3往復する予定。多くの道路ででこぼこが解消され、運転しやすく助かっている」と話した。 同気象台によると、11日の県内は曇りや晴れで、雪の所がある。向こう1週間は冬型が長続きせず、気温は平年より高く推移する見込み。