「お金が生きていく中で必要で」“内職”にひかれ…被害者の30代シングルマザーが告白 雪だるま式に…「副業」持ち掛けてだます手口 SNSきっかけの詐欺が急増
手持ちの現金なく親から金を借り
手持ちの現金がなく親から金を借りて振り込んでやってみると…。 (届いたメッセージ) 「補充課題を完成させるためには、15万円の振り込みが必要です」 「損失額の請求」として15万円を請求された。 ただ「完了すれば15万円が返り、同時に6万円の報酬も発生します」と言われ、信じてAさんは15万円を振り込んだ。
消費者金融から金を借り
しかし…。 (届いたメッセージ) 「課題タイムアウトの処理に伴い、26万4222円をご用意いただけますようお願い申し上げます」 またミスがあったとしてさらに26万円余りを振り込むよう言われる。 被害者・Aさん(30代): 「全部間違えたって言われるので、自分がいけないから金額払っているんだろうなっていうのしかなかったので」 ミスや損失があったと相手を慌てさせるのは詐欺の常套手段。Aさんは消費者金融から金を借りて振り込みました。
さらに74万円余り求められる
すると、そのあとも「間違い」を指摘され、今度は74万円余りを求められる。 Aさんはようやく、ここで…。 被害者・Aさん(30代): 「もうこれは払えない、無理っていうのもあって詐欺に気づいたというか。これでうまくいけば生活が何とかなるかなとは思ったのと反面、これ本当に大丈夫なんだろうかというのはずっと心の中にあって」 家族や周囲に内容を話し、警察にも相談。自分が詐欺被害に遭ったことがわかった。 被害者・Aさん(30代): 「相手に対して悔しいとかいうよりは、引っかかっちゃった自分に悔しい」
「副業」かたる詐欺が急増
物価高を背景に生活の苦しい人が増えていることもあってか、この「副業」をかたった詐欺が急増している。 2024年に入ってからの架空請求詐欺は10月末までで75件。そのうちの22件が「副業名目」だった。2023年はほとんどなかったという。 副業をかたる詐欺の特徴は。 県警 特殊詐欺抑止対策室・落合美華 課長補佐: 「電話で来るのではなくてSNSで広告を見て、SNSでやりとりをしてだまされてしまう」