やくみつる氏

　漫画家のやくみつる氏（65）は「政権後退解散」と名付けた。 　石破首相といえば「最後の戦い」と位置づけた5度目の総裁選で、ようやく首相の座をつかんだ苦労人。やく氏は本紙の取材に「やっと最高権力者になったにもかかわらず、どんどん権力が後ずさり。ギリギリのところで、選挙に逃げたように見える」と話す。総裁選では旧統一教会の問題も争点だった中、石破政権の牧原秀樹法相が関連イベントに自身や秘書が計37回出席していたことが判明。「どんなブラックジョークだよ、と。そういう点も含めて、国民として失望感を感じます」と語った。 【写真あり】やくみつる氏、コジロー氏「いも虫ランド」連載14000回を祝福 　首相自身は「日本創生解散」と打ち出し、日本維新の会の馬場伸幸代表は「猫の目解散」とした。 　【過去の○○解散】 　▼バカヤロー解散（53年）　吉田茂首相の「バカヤロー」発言をきっかけに、内閣不信任決議案が出され可決。吉田首相は直ちに衆院を解散した。 　▼ハプニング解散（80年）　大平正芳内閣に対する不信任案採決の衆院本会議に反主流派が欠席したため、不信任案が可決。与野党共に不測の解散だった。 　▼死んだふり解散（86年）　中曽根康弘首相が「解散はしない」と言い油断させつつ、通常国会の閉会直後に臨時国会を召集し解散した。 　▼郵政解散（05年）　郵政民営化法案が参院で否決。小泉純一郎首相は衆院解散に踏み切り、衆院で反対票を投じた全議員に公認を与えず、郵政民営化賛成派候補を擁立することを命じた。