ホンダCB1000ホーネットの実車をお触り検証。足着きもチェック! 現行のCB1000Rとは中身はかなり違うぞ
ホンダ新型CB1000ホーネットをメッチャ詳しく解説します
2024年3月に開催された大阪&東京モーターサイクルショー2024で、ホンダが新型ストリートファイターのCB1000ホーネットが公開されました。 1000ccスーパースポーツ・CBR1000RR(SC77)ベースの水冷並列4気筒エンジンを搭載する一方で、車体や装備は比較的ベーシックにまとめられていて、ある程度の低価格化も期待できそうです! 【画像15点】新型ネキキッド「ホンダ・CB1000ホーネット」の足つき、特徴、機能を写真で解説 ホンダは、2023年11月に開催された世界最大級のモーターサイクルショーEICMA(ミラノショー)でCB1000ホーネットを初公開しました。そして2024年3月には大阪および東京モーターショーでも披露。2024年3月現在、欧州でもスペックや価格などの詳細は未発表ですが、2024年の夏ごろに発売とウワサされています。日本市場にも、それほど遅れることなく導入されるでしょう。 新型CB1000ホーネットは、2018年型から日本展開されてきたCB1000Rの実質的な後継機種となります。CB1000Rはネオスポーツカフェコンセプトの頂点であり、日本の正規ラインアップに並ぶことがなかった2008~2017年型が初代。スズメバチを意味する「ホーネット」こそ名乗りませんでしたが、それ以前のCB900ホーネットに代わるモデルでした。 つまりCB1000ホーネットは、2017年型CB1000R以来となるホンダ欧州旗艦ネイキッドのアグレッシブスタイル回帰モデルであり、2023年型として海外市場に導入されたCB750ホーネットに次ぐ、「ホーネット」ブランドの復活作でもあるのです。
エンジンはCBR1000RR最終世代の「SC77」ベース
新型CB1000ホーネットで最も注目を集めるのはパワーユニットです。現行CB1000Rのエンジンは、2008年に登場した初代CB1000R用に改良を加えたもので、そのルーツは2007年以前のCBR1000RR(SC57)。 これに対してCB1000ホーネットは、2017年型CBR1000RR(SC77)に搭載されていた999cc水冷並列4気筒エンジンがベースとなっています。 2017年型CBR1000RRは192馬力/11.6kgmのスペックを誇っていますが、もちろんCB1000ホーネットはこれをそのまま使うのではなく、ストリートファイター用に仕様変更されていると思われます。気になるスペックは「110kW以上の最高出力と100Nm以上の最大トルク」という発表にとどまっていますが、換算すると最高出力は150馬力以上、最大トルクは10.2kgm以上ということです。 このパワーユニットにはスロットル・バイ・ワイヤが使われ、3タイプのプリセットライディングモード、トラクションコントロール、アシスト&スリッパークラッチが使われています。エキゾーストシステムは4-2-1集合形式で、マフラーデザインは極めてオーソドックス。そしてショー展示モデルを見る限り、クイックシフターは搭載されていないようです。 クイックシフターは、CBR1000RRもスタンダード仕様は上下双方向対応シフターがオプション扱いでした。現行CB1000Rは標準装備ですがが、これを省いてきたのには車両価格を低減する狙いもあるでしょう。 またホンダは、2024年型から展開する新技術として、クラッチ制御を自動化するE-クラッチを発表したばかり。こちらは、既存エンジンの構造を大幅に変更することなく搭載できるのが特徴で、発進停止だけでなく変速時のクラッチ操作も不要となります(マニュアルクラッチ操作も可能)。上下シフターがオプション設定されるだけかもしれませんが、もしかしたらE-クラッチ仕様の追加を想定しているから、標準仕様はシフターなし……なんて可能性もあるのかもしれません。
【関連記事】
- ◆『ガンダムSEED FREEDOM』にホンダの大型バイク・ホーク11が登場!? ホーク11とはどんなバイクか解説
- ◆<1996年デビュー時レポート>ホンダ・ホーネット開発ヒストリー「250cc4気筒に900cc並の極太タイヤ!」異例の250ネイキッド、そのコンセプトとは?
- ◆ヤマハXSR900GPは「RZV500RやFZ400Rにもイメチェン可能!」フルカウル外装を純正アクセサリーとしてワイズギアが発売予定
- ◆ホンダCB400SF教習車の知られざる秘密「型式すら異なる専用車両!足まわりのセッティングも違う」
- ◆「MotoGPマシンのような姿に」ホンダ新型CBR1000RR-Rファイアブレードが3月発売、エンジン、フレーム、空力特性を改良!