ホンダCB1000ホーネットの実車をお触り検証。足着きもチェック! 現行のCB1000Rとは中身はかなり違うぞ
車体設計は極めてオーソドックス
かつてのホーネットシリーズおよびその後のCB1000Rは、スチール製またはアルミ製のモノバックボーンフレームを採用してきましたが、新型CB1000ホーネットのフレームは近年のスポーツバイクでは一般的なツインスパー型。スチール製で、トレリス構造のリヤサブフレームまで一体化されています。スイングアームはアルミ製で、現行CB1000Rが片持ち式なのに対して、プロリンク式の両持ちタイプとなっています。 倒立フロントフォークとリヤモノショックはショーワ(日立アステモ)製で、フロントフォークはフルアジャスタブルのSFF-BP。リヤは7段階プリロード調整ができます。フロントブレーキは、CB1000Rと同じく310mm径ディスクにラジアルマウント4ポットキャリパーの組み合わせですが、キャリパーメーカーがトキコからニッシンとなっています。 車体で特に注目したいのはタイヤサイズ。フロントは120/70ZR17で現行CB1000Rと同じですが、リヤタイヤは180/55ZR17にワンサイズ細くなっています。このことから、公道でのスポーツライディングを視野に、軽快なハンドリングが追求されていると推察できます。ちなみにタイヤは、ブリヂストンのバトラックス・ハイパースポーツS22を履いていました。
足着き&ライポジは一般的
大阪モーターサイクルショーの事前撮影会では、この新型CB1000ホーネットにまたがれるチャンスがありました。 ライポジはごく一般的なネイキッドスポーツという印象です。アグレッシブなストリートファイター系のスタイリングながら、テーパー形状のバーハンドルは幅が極端に広いこともなく、「パッと乗れる」雰囲気でした。 ステップはラバー付き(現行CB1000Rはラバーなし)。膝は適度に曲がり、長時間のツーリングでも不快感はなさそうですが、ワインディングでスポーティに操るのにも向いていそうな位置にあります。シートはやや高めですが、前側はしっかり絞られていて、身長167cm/体重67kgで足が短めのライダーがまたがると、両足のつま先までは接地しました。
価格発表が待ち遠しい!
エンジンのベースは現行CB1000Rよりも10年新しくなり、5インチTFTカラーメーターなどの現代的な装備も取り入れているとはいえ、新型CB1000ホーネットは全体的にベーシックなパッケージとなっています。このことから、比較的リーズナブルなモデルとなることも期待できますね。 国内メーカーの直接的なライバルとなるヤマハのMT-10やスズキのGSX-S1000、あるいはもう少し枠を広げてカワサキのZ900に対してどのような立ち位置になるかは、プライス設定が大きなカギとなりそうです! レポート●田宮 徹 写真●伊藤吉行/ホンダ 編集●太田力也
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