阿部巨人、CSベンチ入りをかけた"サバイバル" フェニックスリーグで躍動した「3選手」
10月7日から開幕した秋季リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」。若手の育成を目的としたリーグ戦であり、来シーズンに向けてレベルアップを目指す選手が多い中、プレーオフのベンチ入りを目指して首脳陣にアピールする選手もいる。7日の開幕戦ではリーグ制覇した巨人の選手たちが存在感を発揮していた。 【動画】巨人の大エース・菅野智之の「歴史的な」奪三振シーン 巨人は阪神と対戦して結果は1-1と引き分け。ロースコアの試合となったが、バットで結果を残した選手は少なくない。まずは4打数2安打をマークした中山礼都。中山は8月の月間打率が.333(6打数2安打)、9月は.450(20打数9安打)と現在絶好調である。短期決戦を勝ち抜くためにはラッキーボーイの存在は必要不可欠であり、中山はその役割を担ってくれそうだ。 また、7日の試合ではセカンドとサードを守っており、複数ポジションをこなせることも魅力の1つだ。巨人の不動のセカンド・吉川尚輝のバックアップ要員として、ベンチ入りさせておきたい選手の1人と言えるかもしれない。 次は秋広優人。昨シーズン121試合に出場して今シーズンは主軸として期待されたものの、結果を残せず26試合の出場に止まった。レギュラーシーズンの鬱憤をプレーオフで晴らしたいはずだ。そんな秋広は7日の試合で4打数2安打を記録。5回にはライトフェンス直撃のツーベースも放ち、長打力もアピールした。 秋広は9月の月間打率は.364(11打数4安打)を記録しており、中山と同じように徐々に状態を上げている。2軍でも9月に10試合に出場して、34打数11安打で月間打率は.324。2020年に高卒として入団した秋広と中山の22歳コンビが、プレーオフで脚光を浴び姿を期待している巨人ファンは多いだろう。 打撃陣ばかりではなく投手陣も猛アピールしている。中でも、先発した高橋礼は突出していた。高橋は3回38球、無安打、2四死球、0失点とテンポの良い投球を披露。高橋は4月に4試合に先発登板して防御率1.21、2勝をマークするなど順調な滑り出しを見せたが、その後は打ち込まれるマウンドが続き、2軍で長くシーズンを過ごすことになった。レギュラーシーズンは不本意な投球が目立ったため、プレーオフにかける気持ちは人一倍強いはずだ。 そもそも、高橋はプレーオフに強い。ソフトバンク時代はプレーオフで安定した投球を見せており、2019年に行われた巨人との日本シリーズは第2戦に登板では、7回2アウトまでノーヒットピッチングを記録。日本シリーズ優秀選手賞を受賞した。大舞台で力を発揮する高橋の投球は、日本一になるために必要になるかもしれない。 ベンチ入りをかけた選手たちの熾烈な戦いが繰り広げられているフェニックスリーグも注目していきたい。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]