【全日本大学駅伝】「失敗を振り払いたい」2大会連続本戦出場の帝京大学、先輩が味わった悔しさを自分たちで晴らす
伊勢路で先輩が味わった悔しさを晴らす
全レース終了後、中野孝行監督に山中を3組で起用した意図を改めて尋ねると、一度は「もしかしたら出せないかもしれない」とまで考えたことを明かした。「ここ1週間(の練習内容)が良かったんで、3か4のどちらかで。4でも良かったんだけど、それだと彼に負担をかけちゃう。去年の全日本でも箱根でも負担をかけているので(いずれも山中は2区)、3組でのんびりさせてもいいかなと。山中頼りになっていたところから、今回は福島と島田を試すことができた。原を含めて、3、4組はあれで良かった」 今年の箱根駅伝でシード権を獲得し、今回で全日本の切符も獲得。これで「世界一諦めの悪いチームに」と銘打つ駅伝競走部は、今季の3大駅伝すべてに出場することが決まった。伊勢路への思いについて、山中はこう語る。「去年の全日本では、前のキャプテンの西脇翔太さんが苦しい走りになってしまった(4区区間22位)。今回は何としてでも出て、そのリベンジをすることが西脇さんへの恩返しの一つでもあると思うんです。失敗というのは心にずっと残ってしまう部分があるので、そこを振り払いたい」 伊勢路で先輩が味わった悔しさを、自分たちが伊勢路で晴らす。その思いの先に2020年以来となる本戦でのシード権獲得がある。
第56回全日本大学駅伝対校選手権大会 関東地区選考会
6月23日@相模原ギオンスタジアム(神奈川) 1位 東海大学 3時間55分28秒21 2位 東洋大学 3時間55分37秒45 3位 早稲田大学 3時間55分50秒18 4位 日本体育大学 3時間55分55秒62 5位 立教大学 3時間56分19秒26 6位 帝京大学 3時間56分45秒83 7位 神奈川大学 3時間57分33秒67 ----------ここまで本戦出場------------ 8位 明治大学 3時間57分49秒31 9位 日本大学 3時間58分33秒67 10位 山梨学院大学 3時間59分04秒04
井上翔太