北朝鮮以外にも「スパイ罪」適用を 中国の動き懸念か=韓国政府
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部のチョン・ハギュ報道官は3日の定例会見で、国会で「スパイ罪」(刑法第98条)の適用範囲を「敵国」から「外国」に拡大することを柱とする刑法改正案が議論されることについて「機密流出は国の安全保障に甚大な危害を招く非常に重大な事案」とし、「より厳正に処罰できるよう法令が補完されなければならない」と述べた。 現行のスパイ罪は適用範囲が「敵国」に限定されており、中国など北朝鮮以外の国によるスパイ行為を処罰できないことが問題点として指摘されてきた。 これを受け、スパイ罪の適用範囲を外国に拡大する刑法改正案が国会に提出されたが、最大野党「共に民主党」が否定的な立場を示し、与党「国民の力」は法案処理の遅れを批判していた。 チョン報道官は、中国人留学生らが南部・釜山に入港した米空母をドローンで違法に撮影した事件や、国軍情報司令部に所属する軍属が軍情報要員の個人情報を中国に流出させた事件などを挙げ、「(処罰に)さまざまな制限事項があった」と説明した。
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