33歳・社長がコンテストで準グランプリ 「弛みがすごく出て自分への自信を失いかけていた」
産後の消耗と多忙は、心身に大きな影響を与える。そして、慌ただしい毎日はいつしか自分自身に向き合う時間を忘れていく。 【写真】松石佳織さんのスリムボディ
「エステティシャン、エステサロン経営者として出産前は体型維持も頑張っていただけに、産後の崩れはかなりショックでした。筋肉があまりなかっただけに弛みがすごく出て、自分への自信を失いかけていました」 松石佳織(まついし・かおり/33)さんは子育ての楽しさ・大変さに没頭しつつも、自分自身のことを疎かにしていることにはどこか寂しさを感じていたという。やりたいことも思いつかず、見た目もどんどん悪くなっていく。いつしかあまり好きではなくなっていた自分をもう一度好きになりたいと思い、ジムの扉を開いた。 「どうせやるなら徹底的にと思い、ゴールドジムとパーソナルトレーニングジムの2店舗に通うことにしました。週に4回のパーソナルジムでは私の身体に必要なトレーニング指導とPFCバランスの食事管理をしていただき、ゴールドジムでは自主練習と有酸素運動に励みました」 松石さんの身体は徐々に変化を見せていった。変化の過程を形に残すため、ボディコンテストの出場も決めた。そして、10月12日(土)、ベストボディ・ジャパン主催の『モデルジャパン2024静岡大会』にてレディースクラス(30歳~39歳)で準グランプリを獲得した。 「体型の変化もうれしかったのですが、一番は起き上がるのもしんどいような体調で毎日を過ごしていたのに、目的ができたことですごく心も身体も元気になったことがうれしいです。これなら子どもたちが大きくなったときにたくさん外で遊んであげられる。体力に自信がつくと心にも余裕ができるんだなと感じました」
松石さんは今日も、会社を経営しつつ仕事の合間を縫ってトレーニングの時間を確保する。誰でもない自分のための挑戦は、生きる楽しさと気力を思い出させてくれる。
取材:にしかわ花 撮影:上村倫代