【衆院選 終盤情勢】埼玉14区 党代表の公明石井と保守系の国民鈴木が大接戦
埼玉新聞社は24日、衆院選の埼玉県内16小選挙区の終盤情勢を分析した。(敬称略) 【注目の埼玉14区をルポ】(草加市、八潮市、三郷市) 異例ずくめ「自民と立民が立候補しない不思議な選挙区」 自公連立の行方左右か 保守層混乱、与党批判層も流れ読めず
■埼玉14区の立候補者 加来武宜 43☆維 新 石井啓一 66 公 前(10) 関根和也 44 無 新 鈴木義弘 61☆国 前(3) 高橋易資 68 諸 新 苗村京子 65 共 新 公明代表石井と国民鈴木の大接戦が続く。それぞれ無党派層への浸透を図る。石井は自民支持層をまとめ切れていない。共産苗村、維新加来が追い上げる。 石井は党の顔で全国を回る必要に迫られるが、公示から23日までの9日間のうち6日間を選挙区内で活動する。「厳しい情勢で混戦から抜け出せない。もう一段の支援を」と必死の訴えが続く。 接戦を繰り広げる国民鈴木は選挙区内を小まめに回る。中小企業支援や物価高対策に向けた賃上げ策を示し「一致団結、今以上に力を貸してほしい」と幅広い支持を呼びかける。 自民と立民が立候補を見送った選挙区。石井、鈴木を追う共産苗村、維新加来が与党を批判する受け皿として存在感を出している。苗村は組織を固めた上で、立民支持層や女性票の取り込みに躍起。加来は保守層、若年層、都市部の浮動票に支持を広げる。 ※掲載は届け出順。敬称略。年齢は投票日の10月27日時点での満年齢。☆は比例北関東ブロックとの重複立候補を表す。党派の略称は、自由民主党=自、立憲民主党=立、公明党=公、日本共産党=共、日本維新の会=維、国民民主党=国、れいわ新選組=れ、社会民主党=社、参政党=参、みんなでつくる党=み、諸派=諸、無所属=無。前、元、新は前職、元職、新人の略。(数字)は当選回数。(いずれも埼玉新聞調べ)