【NISA・クレカ積立】「オルカン」でポイント還元率を比較!今いちばんおトクなネット証券はどこだ
運用期間が長い「投資信託」だから、その差は大きい!
この3月の法改正を受け、大手ネット証券各社は「クレカ積立」の限度額を相次いで引き上げた。クレカ積立とは、クレジットカード決済で投資信託の積立投資ができるサービスで、積立金額に応じて「ポイントが還元」される。但し、ポイント還元率は証券会社ごとに異なり、その差は決して小さくはない。今最もおトクなネット証券はどこか? マネーライターの松岡賢治氏が解説する。 【どこがお得?】「オルカン」で比較! 主要ネット証券のポイント還元率 ◆NISA「つみたて投資枠」の上限10万円分のポイント還元も ’24年3月8日、「金融商品取引業等に関する内閣府令」が改正され、クレカ積立の上限額が月5万円から10万円に引き上げられた。今年からスタートしたNISAの「つみたて投資枠」の上限が10万円となったことに対応した措置であることは言うまでもない。これでNISAの積立額を増やす個人投資家も少なくないだろう。 そこで、改めて注目してほしいのがネット証券各社のクレカ積立の内容。会社によって、または決済に使うクレカによってポイント還元率は異なるからだ。さらに、投資信託の保有金額に付与される《保有ポイント》もある。できれば、最も効率的にポイントが貯まるネット証券を選びたい。 ◆《クレカ積立の購入ポイント》と《保有ポイント》…「オルカン」でネット証券5社の還元率を比較する まずは、ネット証券ごとに、年会費無料の《クレカを使ったときのポイント還元率》と《保有ポイント》をシンプルな表にまとめてみた。《保有ポイント》は、投資信託ごとに細かく設定されているので、個々の比較をするとキリがない。そのため、現在、NISAでいちばん人気のある『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(通称「オルカン」)に投資した際の付与率とした。 例えば、【SBI証券】の場合、月10万円ずつ積立をすると、《積立時》に0.5%分の500ポイントを受け取れる。そして、積立後1ヵ月間の平均保有残高の0.0175%が《保有ポイント》として別途付与される、という仕組みだ。この0.0175%は年率なので1ヵ月分の付与率はおよそ0.0175%÷12ヵ月=0.001458%となる。 この表を見ると、「最もおトクなのはマネックス証券」、「SBI証券と楽天証券ならSBI証券の方がお得」となるが、事はそう簡単ではない。各社は、ライバルとの差を付けるため、あるいは見劣りを回避するために、サービス内容を様々な角度から調整している。それが、どこの会社がおトクなのかを分かりづらくしている要因となっている。次に、この単純な表では説明しきれない、重要な補足をしていこう。