【NISA・クレカ積立】「オルカン」でポイント還元率を比較!今いちばんおトクなネット証券はどこだ
実は【SBI証券】よりも【楽天証券】の方がオトク!?
表では、【楽天証券】は保有ポイントが空欄となっているが、『eMAXIS Slim 全世界株式』に対する保有ポイントが付かないだけで、「オールカントリー」タイプの別の投資信託には《保有ポイント》が付与される。それは『楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド』だ。 『eMAXIS Slim 全世界株式』と『楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド』は、いずれも『MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス (円換算ベース)』を指標としており、投資信託としての商品名が違うだけで中身は同じ商品である。【楽天証券】では、この『楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド』に対して、年率0.017%の《保有ポイント》を付与している。 《保有ポイント》が0.017%だと、【SBI証券】の方がおトクに見えるが、さにあらず。『楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド』の保有コストである信託報酬は0.0561%(税込/以下同)であり、『eMAXIS Slim 全世界株式』の0.05775%よりも低い。つまり、《保有ポイント》を加味した実質的な保有コストは、『楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド』の0.0561%-0.017%=0.0391%に対して、『eMAXIS Slim 全世界株式』は0.05775%-0.0175%=0.04025%と、【楽天証券】に軍配が上がる。 まあ、このような〝ミクロレベル〟の差は騒ぎ立てるほどのことでもないが、【楽天証券】で『eMAXIS Slim 全世界株式』のクレカ積立をしている人は、これを機会に考え直すべきだろう。積立の対象を『楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド』に変更すれば、《保有ポイント》をもらえるからだ。長年、『eMAXIS Slim 全世界株式』の積立をしてきた人が変更しても、問題は発生しない。中身が同じなので、積立投資の連続性は維持される。 【SBI証券】は、クレカ積立の限度額の引き上げ時期や、引き上げ後のポイント付与率などについては〝検討中〟なので、近々、サービス内容の変更があるかもしれない(現時点では、カードの種類によって還元率は最大5%までアップするが、5万円を超える積立額に適用される還元率はダウンする可能性が高い)。また、eMAXIS Slimシリーズは、「業界最低水準の運用コストを目指す」と謳っているため、信託報酬の引き下げなどがあり得る点には留意が必要だ。