処理水放出で保管量1%減 福島第1原発、タンク19基分
東京電力は8日、福島第1原発の処理水の保管量が、海洋放出開始前の昨年8月と比べて約1万9千トン減り、4月4日時点で約132万6千トンになったと明らかにした。減ったのは約1%で、敷地内に林立するタンク19基分に相当する。 東電は2023年度、4回に分けて約3万1200トンを放出した。しかしこの間も、溶融核燃料(デブリ)に触れた汚染水が1日当たり約80トン発生。汚染水を浄化した処理水もこれに伴って発生し続けている。タンクは約千基あり、東電は廃炉作業のスペースを圧迫していると説明している。 24年度は放出回数を7回に増やし、約5万4600トンを放出する計画。