離婚後、50代で地方移住した女性漫画家の今。「老後のお金や人づき合いの悩みは減った」
50代、人づき合いもほどよい距離感で楽しめるように
――50代からの移住という新しい環境に飛び込むうえで、人づき合いの苦労はありませんでしたか? なとみ:離婚後、ひとり暮らしの孤独にすごく苦しんで、自分で思っている以上に寂しがり屋だと気づいたんです。でも、悪いことばかりではなくて、そのおかげで人が好きだし、こうしていろんな人と会ってしゃべることを楽しめているのかもしれません。 気をつけないと、すぐにだれかに依存してしまう危険はありますが(笑)。寂しがり屋という性格を、上手にコントロールできるようになってきてから、欠点だと思っていたこともチャームポイントだと感じられるようになりました。 人間関係も、昔は気になることがあったときはウジウジ悩んでしまったり、感情移入しすぎて疲れてしまうことがあったんですが、自分自身の性格がわかってから、うまく受け流せるようになってきた気がしています。 ――「老後の不安」について、今はどのように感じていますか? なとみ:キッチンカーも、漫画の仕事も、新しく始めたいこともあって、今は毎日とにかく忙しい! 占い師の知人には「英語を勉強しなさい」って言われちゃうし、やりたいことが山積みです。体は大変だけど、そのおかげで、漠然とした不安で悩む暇はなくなったみたい。悩んでいられないんです、「寝落ち」しちゃうから(笑)。
ESSEonline編集部