「ICEもEVも本気で取り組む」「CBブランドは残す!」ホンダ二輪事業本部長 加藤稔さんに聞く【TOPインタビュー】
EICMAでは、初めてのFUNモデルであるEV FUN ConceptとEV Urban Conceptという新たなEVも公開した。 「EVは、最初はたくさん売れるとは思っていませんが、さすがホンダが出したEVだと言ってもらえるモデルにするつもりなので、そこは期待していただいていいと思います。EICMAで発表したEVの2モデルは、日本でもみなさんにお見せしようと思っていますので、しばらくお待ちください」 EVにも本気、新たなICEにも本気。そして、台頭する中国勢にも危機感を持って対応するという加藤さん率いるホンダ。現在、年間5000万台の二輪市場にあってホンダは年間2000万台・40%のシェアを誇っている。近い将来、全体市場は6000万台になるポテンシャルがあると加藤さんは予測していて、現在のシェアを維持するとホンダの年間販売台数は2400万台に達することになり、生産能力の増強も必要になるだろう。 EVの登場、新興ライバルメーカーの猛追など、ホンダを待ち受ける難局を新本部長の加藤さんはどう舵取りをしていくのか。その手腕に大いに期待したい。 ──EICMAで発表された、初の電動FUNモデルとなるEV FUN Concept。バッテリーは固定式で、静かで振動のない乗り味、スリムで扱いやすい車体により、ガソリン車とはまったく異なるエモーショナルなライディングフィールを実現。航続距離は100km以上を想定。 ──こちらもEICMAで発表されたEV Urban Concept。ホンダが考える都市型電動モビリティで、機能を研ぎ澄ますことで生まれる機能美や直感的なHM(I ヒューマン・マシン・インターフェース)、ソフトとハードの融合が新しい体験を生み出していくという。
加藤さんの提言
・ICEもEVもどちらも本気で取り組む ・EVでもNo.1を目指していく ・CBブランドは残していきたい ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
●取材/文:ヤングマシン編集部(Nom) ●写真:Honda、編集部 ●CG:SRD