日本版「デジタルノマドビザ」、実際にビザ申請した外国人が日本を選んだ理由と課題とは?
デジタルノマドビザ拡大のカギは?
東京入管では就労資格に関する各種申請は膨大な件数があることから、審査期間が数ヶ月以上を要することも珍しくないという。金沢氏は、デジタルノマドビザについては「日本政府が、積極誘致として早期に閣議決定したことなどを総合的に考えると、審査に長期間を要することは馴染まないでしょう」と話す。 デジタルノマドビザのメリットは、ノマドにとっては申請提出種類が少なく、許可基準や要件も少ないこと。日本にとってのメリットは、高所得で高い技術を持った日本への貢献度が高い外国人を受け入れること。金沢氏は「最大でも6カ月までしか滞在できないところや、短期間の滞在を考えている人もいることを考えると、審査に数ヶ月もかかれば、デジタルノマドにとっては消極的な要素になるでしょう。世界を旅するデジタルノマドにとっては、やはり、さっと旅に出られるのが魅力ではないでしょうか」と話す。 始まったばかりのデジタルノマドビザ。今後、新たな訪日需要の受け皿になるためには、迅速なビザ発給がカギになりそうだ。
トラベルボイス編集部