真夏に注意したい! ETCカードを車載器に挿しっぱなしにしてはいけない理由とは?
夏シーズン、高速道路を使って帰省やレジャーのためにロングドライブをする予定の人も多いだろう。 【詳しく画像を見る】 今やETCの利用率は94.9%(国土交通省2024年5月のデータ)となっており、ほとんどのクルマに車載器が搭載されていることになるが、皆さんはクルマから乗り降りする際にETCカードを抜いているだろうか? ETC車載器の説明書にも「車両から離れる際はETCカードを車載器から抜いて携行していただくことをお勧めします」と明記されており、車載器にETCカードを差しっぱなしにするのはNG行為といえる。 だがユーザーからは「いちいち入れたり、抜いたりするのは面倒」、「挿し忘れで高速道路に入ってしまうのが心配」という声が多い。 日常の使い勝手を考えればわからなくもないが、じつはETCカードを車載器に入れたままでは大きな「危険」に見舞われる可能性が極めて高いのだ。
まず1つ目の危険は「熱」。今のような真夏の閉め切った車内の温度は最高70~80℃になる場合があり、耐熱性の低いプラスチック素材を使っている一部のETCカードでは変形して抜けなくなってしまうことがある。 また、内蔵のICチップは熱が原因でデータの読み取り不良が発生する可能性だってある。 なお、カードのトラブルでETCレーンを通過する際にバーが開かなかった場合には、ハザードを点滅させてゲートの手前で停車して必ず係員の指示に従うこと。 後続車がいない場合も、後退したり車外に出たりすることは絶対に避けよう。レーンに設置してあるインターホンで料金所係員を呼んで指示に従うのが正解だ。 2つ目の危険は「盗難」。車上荒らしなどでETCカードを盗まれ、他のクルマで使われることもあるかもしれない。 たとえ不正利用でもETCカードを差しっぱなしにしていたことが所有者の過失ということになれば、カード会社による補償を受けられないケースもある。 万一、盗難に遭ったことがわかった場合は、すぐにカード会社に利用停止の連絡をして、警察へも届け出ることが必要となる。 忘れてしまっている人もいるかもしれないが、ETCカードはクレジットカードなのだ。トラブルに巻き込まれないため日頃の買い物で使っているクレジットカードと同様、大切に扱うことを心がけたい。 クルマから降りる際は必ずETCカードを抜く習慣をつけよう。
<文/CGP編集部>