子どもが2人目だと「育児休業給付金」が、1人目より下がるって本当ですか? もともと「月収30万円」ですが、どれだけ“差”が出るのでしょうか…?
育児休業給付金支給額(1人目)
具体的にいくらもらえるのか、フルタイム勤務時(1日8時間とします)の月収は30万円としてシミュレーションしてみましょう。実際には残業の有無などで給料の金額は変動しますが、話を分かりやすくするために収入は一定とし、育児休業中は会社から賃金が全く支給されないものとします。 休業開始時賃金日額は「30万円×6ヶ月間/180日=1万円」です。育児休業給付金の支給計算式に当てはめると「1万円×30日間×67%=20万1000円」で、180日目までは約20万円もらえる計算です。181日目以降は50%となるため、15万円まで支給額が下がります。
育児休業給付金支給額(2人目)
将来2人目を授かって育児休業を取得する場合も、同様に支給額を計算しますが、1人目を出産した時と異なり時短勤務で働いているため、休業開始時賃金日額が少なくなる影響で育児休業給付金の支給額も下がる可能性があります。 まずは「1時間の時短勤務」でフルタイムに比べてどのくらい収入が下がるのか計算しましょう。時短勤務時の月収は「フルタイム勤務時の給料金額×実際の労働時間/所定労働時間」で計算することができ、今回は「30万円×7時間/8時間=26万2500円」となります。 時短勤務のまま育児休業に入ると、休業開始時賃金日額は「26万2500円×6ヶ月間/180日=8750円」で、育児休業給付金の支給額は「8750円×30日間×67%=17万5875円」となります。181日目以降は50%となるため、13万1250円です。1人目の出産時と比べると180日目までは約2万5000円、181日目以降は約2万円もらえる金額が少なくなることが分かります。
まとめ
本記事では時短勤務をしていると将来子どもを授かって育児休業給付金をもらう場合、支給額が下がってしまうのか解説しました。 フルタイム勤務時に比べると支給額は下がってしまいますが、育児休業給付金を受け取っている間は、申請をすることで社会保険料の支払いが免除されるメリットもあります。毎月の給料や給付金の金額を減らしたくない場合は、できる限りフルタイムで働くのがのぞましいですが、無理のない範囲で検討することをおすすめします。 出典 厚生労働省 育児休業給付の内容と支給申請手続 厚生労働省 育児休業、産後パパ育休や介護休業をする方を経済的に支援します 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部