「できると言ったはずだ!」ライルズが“1000分の1秒”の大接戦を制す!全員9秒台の男子100m決勝「象徴的だ!!」【パリ五輪】
パリ五輪の陸上男子100メートルが8月4日に行われ、決勝戦では昨年の世界陸上3冠を達成した米国のノア・ライルズが自己ベストの9秒79(追い風1.0メートル)を記録して金メダルを獲得した。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック 「人類最速」をかけた最後の戦いは全員が「9秒台」という大激戦で、1000分の1秒差での決着だった。ライルズが9.79(.784)で、今季の世界ランク1位のキシェーン・トンプソン(ジャマイカ)が9.79(.789)という、わずか0.005秒届かずにトンプソンは銀メダルとなった。東京五輪銀のフレッド・カーリー(米国)は9秒81で銅メダルを獲得している。 『世界陸連公式X』は「追い風参考ではないレースで8人の選手が10秒を切ったのは史上初めてだ。今大会の100メートル決勝は象徴的だ!!」と、風が規定の範囲内だったレースでは初めてのことだと伝えている。 ライルズ本人は競技後に自身のXを更新し「アメリカよ、私ならできると言ったはずだ!」と、全員がハイレベルな史上稀に見る大接戦を制し、興奮した様子だった。 日本勢ではサニブラウン・アブデル・ハキームが準決勝に進み、9秒96(追い風0.5メートル)の自己ベストを記録したが、組4位の全体10番で日本勢92年ぶりの決勝進出とはならなかった。 準決勝でも9秒台4人が敗退してしまうハイレベルな争いになり『世界陸連公式X』も「五輪史上初めて、100メートルで10秒を切っても決勝の枠が保証されなかった」と投稿した。 9秒台でも決勝に進むことができず、わずかの差で勝敗が決まった。スポーツの原点である陸上競技にふさわしい熱い戦いを見せてくれた。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]