16歳から15年間悩まされた頭痛やむくみを「呼吸法」で改善。息を吐くほど体は緩む、0円でできる健康法!
◆稲から脱力を学ぶ ZEN呼吸法で本来の自分を取り戻した椎名さんは、無農薬農業への取り組みや2拠点生活のスタートなど、興味の赴く方向へためらいなく舵を取る。 以前から、田舎暮らしに憧れを抱いていました。私は東京生まれの東京育ちなので、田舎がないんですよ。それで、元気になった私のエネルギーを使う場所として、9年前に長野の古民家を買いました。やっぱり土に触れていたいなと思って。そこで、無肥料・無農薬の米作りをはじめたんです。 手植え、手刈り、草引きもすべて手で行います。無肥料・無農薬なので、手がかかるぶんもちろん大変です。でも、すごく楽しくて。稲の一生は短いけど、すくすく大きくなって、最後は頭垂れて実りを捧げる。こんなに徳の高いことある?と思いますね。彼らのように自然の生物はみんな、ゆらゆら気持ちよく揺れている。 自分で作ったお米は本当に美味しくて、1食3杯食べられるんです。お酒もたくさん飲むけれど、要らないものはすぐに出せるようになったので、体型も維持できています。 長野と元々暮らしていた湘南との2拠点生活をはじめてから忙しくはなったけど、自然界の生命エネルギーを日々もらって生きているので、すごく元気になりました。この感覚は、お金では買えないんですよね。私は何か特別なことをしたわけではなくて、姿勢も呼吸も本来の自然な状態に戻したら心も穏やかになり、より自然の中で生きたいと思うようになった。ただそれだけなんです。 今回発売するCDには、朝・昼・夜それぞれの呼吸法メソッドを収録しています。本来、ZEN呼吸法は朝にするもの。忙しいと思いますが、6分あればできるので、まずは朝から試してみてほしいです。朝は1日のスタートで、「また1日生きられる」ということですから。心地よい状態でスタートすると、ずっと巡りのいい状態が続くんです。 今、何らかの体の不調に悩まれている方には、「諦めないで」とお伝えしたいです。私もそうだったのですが、もうずっと辛いし、何やってもダメだった。同じような症状で苦しんでいる人の“これはしょうがない”と思ってしまう気持ちは痛いほど理解できます。でも、そのマインドセットを変えてほしい。 呼吸法には天井がなくて、やればやるほど深くなっていきます。どんどん健康になっていく自分の体の10年後、20年後が今から楽しみです。 (構成=碧月はる、撮影=本社 奥西義和)
椎名由紀
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