16歳から15年間悩まされた頭痛やむくみを「呼吸法」で改善。息を吐くほど体は緩む、0円でできる健康法!
◆呼吸法との出会い 椎名さんが呼吸法と出会ったのは、31歳の頃だった。半信半疑で試してみたら、たったの2週間でたしかな効果を実感。その後、知人から勧められたフランス式呼吸のルーツを辿るうち、白隠禅師の存在にたどり着く。 大学に進学して、学生時代には第40代ミス東京第1位になることができました。それもあって卒業後は芸能事務所に所属。テレビやラジオなど人前で話す仕事をする一方で、不調にはずっと悩まされる日々。そんな時にとある女性に出会い、体調不良の悩みを相談したところ、フランス式の呼吸法を勧められました。その方もずっと体調が悪かったのだけど、その呼吸法を続けたら元気になったと聞かされて。でも、最初は正直「超怪しい」と思っていました。これまで何度も病院に通い、どれだけお金を使っても改善しなかったのに、呼吸なんかでどうにかなるわけがない、と。 でも勧めてくれた人が、すごくきれいな人だったんです。その女性の健康的な雰囲気に惹かれて、騙されたと思って試しにやってみました。呼吸なら無料でできますしね。そうして半信半疑でとりあえず2週間続けてみたら、いろんな人から「すごい痩せたね。何のダイエットしているの?」と聞かれて。「え、呼吸……?」と、私自身が一番戸惑いました。(笑) そこから真面目にやり始めて、2~3ヵ月後には長年悩まされてきた不快症状がすべてなくなりました。もうびっくりですよ。それをきっかけに最初はフランスの呼吸法として検索し、英語でも調べてみたのですがあんまり出て来なくて。さらによく調べたら、白隠禅師が健康法を説いた『夜船閑話』に行き着いたんです。 白隠禅師は江戸時代の禅僧で、個性的な禅画などから世界的にも親しまれている存在です。実は、白隠さんは「健康」の名付け親でもあり、ご自身も健康長寿をまっとうされました。84歳まで生きられているので、当時ではありえないぐらいの長寿ですよね。高齢になってから、「気力も体力も若い時より今のほうがある」とおっしゃっていて、通常では考えられない感覚だと思うのですが、自分がその呼吸法をはじめてから、その言葉の意味を理解しました。 そんな白隠禅師が残した『夜船閑話』に記された呼吸法である「軟酥(なんそ)の法」が、私が教わったフランス式呼吸の起源だったんです。フランスではなく、日本が生み出していたことを知り、驚きました。
【関連記事】
- 「朝起きられない」「食欲がわかない」不調の原因はセロトニン不足かも。研究の第一人者が実践する<ゆっくり吐く呼吸法>とは
- 自律神経の名医・小林弘幸「ゆっくり動く」がなぜ最高の健康法なのか? 誰でもカンタンにできる自律神経を整えるポイント
- 田村セツコ「70歳で、91歳の母とパーキンソン病の妹、3人での暮らしを決意。老老介護も疲れを感じなかった」【2023年4-9月ベスト記事】
- 30代で義家族3人の介護後、PTSDとなり離婚。シングルマザーの苦悩、経済的な不安…。「笑い文字」創始者・廣江まさみ「笑えない過去を払拭したくて」
- たった「3つの習慣」で家が劇的にスッキリするなんて…片づけは「1年に1度しっかり」より「1日5分」が結局ラク!