検問でバイクの排気音量を調べる警察官＝19日、広島市中区（画像の一部を修整しています）

　広島県内でバイクの走行音に関する苦情の110番が増加している問題で、県警が暴走行為や騒音走行の取り締まりを推進する対策室を8月に設置することが26日、県警関係者への取材で分かった。110番は昨年を上回るペースで推移しており、対策室を軸に取り締まりを強める。 　対策室は交通部内に設け、警視をトップに専従を含めて10人程度で構成する。広島市内の幹線道など騒音走行が目立つエリアでの取り締まりを機動的に展開。また、検問場所の情報が交流サイト（SNS）上にリアルタイムで拡散されている状況を踏まえ、SNSの分析にも取り組む。 　県警によると、「うるさくて眠れない」「取り締まって」などバイクの騒音に関する1～6月の110番は1061件で、前年同期（633件）の約1・7倍に増えている。うち、広島市とその周辺は701件（前年同期比401件増）で、全体の3分の2を占める。福山市や呉市とその周辺でも目立つ。 　県警は110番の増加を受け、5月ごろからバイクの検問を強化。広島市内の国道2号などの幹線道で深夜に実施し、マフラーを改造するなどしたバイクの運転手の摘発を進めている。