【花巻東－市和歌山】五回表花巻東2死、内野フライに倒れた佐々木＝阪神甲子園球場で2022年3月23日、北山夏帆撮影

　第94回選抜高校野球大会は第5日の23日、注目のスラッガーである花巻東（岩手）の佐々木麟太郎（2年）が自身初の甲子園に登場したが、市和歌山に4―5で敗れた。 【花巻東vs市和歌山　強打者と好右腕の対決は】 　佐々木は市和歌山の最速149キロ右腕・米田天翼（つばさ、3年）の直球に振り負け、一回の第1打席、三回の第2打席はともに空振り三振のスタートとなった。五回の第3打席は三飛、八回の第4打席は一ゴロ。2点を追う九回2死一塁の第5打席は本塁打が出れば同点だったが、死球だった。 　佐々木はセンバツ前に高校通算本塁打を56本としており、花巻東OBの大谷翔平（米大リーグ・エンゼルス）の高校3年間の通算本塁打数に並んでいた。 　左打ちの佐々木は昨年12月、腕や手にしびれなどが生じる「胸郭出口症候群」で両肩を手術。リハビリを重ね、2月下旬からバットを振れるようになった。「はっきりと手術前の感覚を取り戻しているわけではなく、調子の浮き沈みもある」と語るように100％の状態とは言いがたかった。それでも、今春はセンバツ前までに練習試合で6本塁打を放っていた。【円谷美晶】 　◇全31試合をライブ中継 　公式サイト「センバツLIVE！」（https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022）では大会期間中、全31試合を動画中継します。また、「スポーツナビ」（https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/）でも展開します。