大田泰示、野球教室では子どもたちの人気もの…3球団16年の経験も武器に指導者の道へ
巨人が今季までDeNAでプレーし引退した大田泰示外野手(34)に対し、幼児から小学生対象の野球スクール「ジャイアンツアカデミー」コーチのオファーを出していることが24日、分かった。正式契約すれば16年オフに日本ハムにトレード移籍して以来9年ぶりの巨人復帰となる。 * * * * * 現役時代の大田は毎年のようにオフの野球教室で少年少女と交流してきた。若手の頃から野球人口減少に危機感を抱き「夢を与えられる選手になりたい」と積極的に参加。明るく優しい性格で、いつも子どもたちに囲まれて人気だった。 打撃、守備、走塁を実演しながら丁寧に指導。「キャッチボールのときに相手の球がそれたら、手だけで捕りに行かないで、足を使って正面で捕ろうね」など基本を分かりやすく伝える姿が印象に残っている。「教えることで僕が勉強になることが多い」と学びの場にもなっていた。 原点は中学2年だった04年。地元の広島で行われた野球教室で指導を受けた原辰徳さんに憧れを抱き、同じ神奈川・東海大相模に進学した。巨人では原監督の下でもプレーした。 3球団計16年間の現役生活で培った豊富な経験は、指導者として野球の魅力を伝える上で大きな武器になるだろう。(片岡 優帆)
報知新聞社