50代を悩ます「片頭痛」なぜ起きるの?対策方法は?
ギューっと締めつけられるように痛む【緊張型頭痛】
◆こんな症状 □孫悟空の輪をつけたように、頭全体が締めつけられるように痛む □頭の両側や、後頭部が痛むことが多い □肩のコリを同時に感じることもある □片頭痛に比べて、寝込むほどの痛みではないことが多い □吐き気はなく、光・音をわずらわしく感じてもどちらか一方 □疲れやストレスを感じているときに起こることが多い □軽く体を動かすほうが症状が改善することが多い ◆痛みのメカニズム 日常生活でさまざまなストレスが重なると、首から背中にかけての筋肉が収縮し、血流が悪化。筋肉のコリや張りによって痛みを引き起こす物質が生まれ、後頭部の痛みから、やがて頭全体が締めつけられるような痛みに。 ◆病院での治療 「鎮痛薬の処方が一般的ですが、週に3日以上は使わないように指導をします。また、首や肩の筋肉の緊張が強い場合は、筋弛緩薬などを、頭痛日数が多い場合は、少量の抗うつ薬を処方することもあります」
《今そこにある頭痛への、応急対策》片頭痛・緊張型頭痛・あわせもつ人共通
◆痛みを感じたら、すぐに頭痛薬を飲む 「痛いときは我慢せず、早めに服用を。ただし飲みすぎに注意することと、薬物乱用頭痛のリスクを防ぐため、頭痛薬は成分表をチェックし、カフェインなどが入っていない単一成分のものを」。市販の頭痛薬で治まらない場合は受診を。 ◆コーヒーを飲んでみる 痛みが軽く、吐き気などもないときに試したい方法がこちら。「カフェインを含むコーヒーや紅茶を飲むと、痛みがやわらぐことがあります。また脱水症でも頭痛を起こしやすくなるので、頭痛がきそうなときはこまめな水分補給を心がけて」。 ◆頭痛のツボを強めに刺激 いつどこでもすぐできるのがツボ押し。「急激な痛みに効くツボは、痛む部分の周辺にあります。ここをイタ気持ちいいくらいの強さで押しましょう。手を握り、指の第2関節のとがった部分を使ってグリグリと刺激する方法がおすすめです」。
目の奥の痛みには眉頭にある「攅竹(さんちく)」。手を握り指の第2関節を眉に沿って当て、眉頭を中心にグリグリ。