「感動的なやり取り」大坂なおみの敗戦直後…20歳ガウフが見せたスポーツマンシップに海外メディア称賛「互いのリスペクトが表れている」
20歳のスポーツマンシップ溢れる対応が話題だ。 現地時間10月1日、女子テニスツアー「チャイナ・オープン」のシングルス4回戦が中国・北京の国家テニスセンターで行われ、元世界ランク1位の大坂なおみ(現73位)は、第4シードのココ・ガウフ(米国、6位)と対戦。第1セットを6-3で先取するも、第2セットを4-6と返されたところで腰の負傷による途中棄権を余儀なくされ、8強進出とはならなかった。 一部で注目を集めているのは、試合終了直後のシーンだ。チェアアンパイアから途中棄権が言い渡され、その場に立ち上がったガウフは、大坂と熱いハグ。さらに対戦相手のラケットバッグを背負うと、会話を交わしながら一緒にコートの外へ。インスタグラムのストーリーでは、「一日も早い回復を祈っている」とメッセージを送った。 この振る舞いには、海外メディアも称賛を惜しまない。なかでもスペイン紙『MARCA』は、「感動的なやり取り」「二人が互いに対する尊敬の念とスポーツマンシップを際立たせ、同競技のポジティブな側面を示した」と報道。「トッププレーヤーの一人としてだけでなく、コート内外のロールモデルとしても地位を確固たるものにした」とガウフの行動を称えている。 また、英衛星放送『Sky Sports』は、「ガウフが腰の負傷で途中棄権となったオオサカのラケットバッグをコート外に運び出し、対戦相手への思いやりを示す」と綴り、実際の映像を公開。米老舗スポーツ誌『Sports Illustrated』は、「スポーツマンシップの素晴らしい瞬間であり、互いのリスペクトが表れている」と報じていた。 なお、この勝利でガウフは、2年連続の8強進出。現地時間3日の準々決勝では、予選から勝ち上がってきたユリア・スタロドゥブツェバ(ウクライナ、115位)と対戦する。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]