「海のはじまり」村瀬Pが語る、俳優・目黒蓮の成長「今までの彼にはなかった表情を」
──最後に、最終回に向けた見どころをお願いします。 「夏と弥生が別れた9話がものすごい反響でした。確かに9話はヤバかったと思っています。僕は生方さんと今回で3作品目になりますが、もしかしたら一番好きな脚本かもしれません。7話で、弥生は水季が夏に会いに行った際に、“自分と夏が幸せそうに一緒にいるのを見たから会わないで帰った”という事実を知りましたよね。そこで弥生は“自分のせいで、3人で過ごす時間を奪ってしまった”と感じるようになります。この弥生の葛藤がこのドラマのもう一つのテーマでもありました。あんなにつらい思いまでして、大好きな弥生と別れてまで、海と生きる道を選んだ夏がこれからどのように生きていくのか。『人はいつ、どのように父になり、どのように母になるのか』というキャッチフレーズが示すように、海の父になると決意した夏が、海と一緒に生きていく上でどのように成長していくのか? そして、ドラマのポスターに書いてある『選べなかった“つながり”は、まだ途切れていない』という言葉のように、登場人物たちのつながりを生方さんが見事に紡いでくださっています。ぜひ、最終回の12話まで見届けてほしいなと思います」
【プロフィール】
村瀬 健(むらせ けん) 1973年生まれ。愛知県出身。フジテレビジョン所属のドラマ映画プロデューサー。早稲田大学卒業後、日本テレビに入社。「終戦60年ドラマ・火垂るの墓」「14才の母」などの話題作を手がけた後、フジテレビに転職。ドラマ「太陽と海の教室」「BOSS」「信長協奏曲」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「silent」「いちばんすきな花」、映画では「信長協奏曲」(2016年)、「帝一の國」(17年)「約束のネバーランド」(20年)、「キャラクター」(21年)などのヒット作品を送り出す。
【番組情報】
「海のはじまり」 フジテレビ系 月曜 午後9:00~9:54
取材・文/フジテレビ担当