大逆転許した鷹の新人2投手に揃って「いい経験」と解説陣 齊藤明雄氏は「ボールを投げる勇気も必要」と助言
◆ プロ初黒星の大山はベンチで悔し涙 ソフトバンクは3点リードの9回に一挙6点を失い5-8で逆転負け。日本ハム戦は4連敗となり、優勝マジックは15のままとなった。 ソフトバンク打線は2点を先制された直後の1回裏、一死から2番・今宮健太が5号ソロ、3番・栗原陵矢は16号ソロを放ち、2者連続本塁打ですかさず同点。さらに一死満塁で7番・石塚綜一郎が右前適時打を放ち3-2と一気に逆転した。 3回は4番・山川穂高が30号ソロを左翼席へ運ぶなど2点を追加。日本ハム先発・山﨑福也に3本のホームランを浴びせ、3回5失点でノックアウトした。 先発の大関友久は初回に先制2ランを浴びたものの、2回以降は快調にアウトを重ね6回2安打2失点の好投。3点リードの7回は杉山一樹、8回はダーウィンゾン・ヘルナンデスが1イニングずつゼロを刻んだ。 9回は現守護神の松本裕樹が登板したものの、先頭打者に四球を与えたところで緊急降板。小久保裕紀監督は無死一塁でドラフト6位ルーキーの大山凌を投入したが、新人右腕は一死から3連打を浴びるなど、5-5の同点に追いつかれたところで降板となった。 なおも二死二塁のピンチで、小久保監督はドラフト2位ルーキー・岩井俊介にスイッチ。しかし、ドラ2右腕も途中出場の水谷瞬に逆転となる左前適時打を許すと、続く清宮幸太郎には右越え2ランを浴び悪夢の1イニング6失点。緊急登板でリードを守り切れなかった大山はプロ初黒星(1勝)を喫し、ベンチで悔し涙を流した。 4日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では、9回表のドタバタ継投に着目。番組MCを務めた真中満氏は「松本選手は『肩の違和感が少しある』ということで交代になった」と緊急降板の経緯を説明し「大山選手と岩井選手のルーキーふたりについては、僕はかえって、いい経験かなと思った」とコメントした。 この意見に試合の解説を務めた坂口智隆氏も「もちろん、いい経験になったと思います」と同調。「本人たちはもちろん悔しいでしょうけど、この経験が絶対に今後プラスになると思うので、次は抑えられるように頑張ってほしい」とエールを送った。 現役時代に通算100勝&100セーブを達成した齊藤明雄氏も「この経験を次の登板に生かしてほしい」と激励。さらに、「ルーキーに言うのは難しいところではありますけど」と前置きした上で「こういう場面ではボールを投げる勇気も必要。ボールゾーンで勝負する、という気持ちで投げれば大丈夫」と、四球なしで集中打を浴び、やや投げ急いでいたように映った新人2投手に助言を送った。 ☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
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