災害時の連携体制確認 2町合同総合防災訓練 沖永良部島
2024年度沖永良部両町合同総合防災訓練(鹿児島県・和泊、知名両町主催)は6日、知名町総合グラウンドであった。両町、警察、消防、自衛隊などから100人余りが参加。災害発生時の救助活動を想定し、連携体制を再確認した。 防災関係機関の相互連携、地域住民の防災意識向上を図る目的で、両町合同での訓練実施は昨年度に続き2回目。大型台風の影響による大雨で災害が発生。土砂崩れに巻き込まれた車内に要救助者1人が閉じ込められていると想定した。 車両までの道路も分断されているとし、消防団、消防本部、警察、自衛隊が次々と駆け付け、土砂や木材など障害物の撤去作業を展開。消防隊、救急隊が要救助者を車外へ救出すると、到着した防災ヘリにつり上げて搬送した。 周囲では多くの島民が訓練の様子を熱心に見学。訓練後は自衛隊の資機材展示もあった。 訓練統監の今井力夫知名町長は「南西諸島は台風常襲地帯で、土砂災害による人命救助はかなり想定されるもの。訓練の中で救助、連携の在り方について共通認識を持つことができれば」とあいさつ。同副統監の前登志朗和泊町長は「有意義な訓練だった。今後も訓練を積み重ね、島民の生命や財産を守っていかなければならない」と述べ、関係機関に協力を求めた。