大仁田厚、ブル中野と映画「ファイト」舞台あいさつ登場「人生を楽しいと思えば必ず自分に楽しさが返ってくる」
今年、レスラーデビュー50周年を迎えた「邪道」大仁田厚(67)を追ったドキュメンタリー映画「ファイト」(全国順次公開中)の公開記念イベントが7日、東京・シネマート新宿で行われ、主役の大仁田と出演者のブル中野が舞台挨拶に登場した。 プロレス界に革命をもたらした電流爆破のカリスマ・大仁田の生き様を中心に「何かと戦っている人々」を多角的に映し出していく作品。大仁田は上映終了直後の興奮冷めやらないファンの大きな拍手を浴びながらステージに登壇。 プロレス人生50年間で通算7度の引退、復帰を繰り返してきた大仁田は「普通のプロレスをやっていたら負けるから、勝つためにはどうすべきか試行錯誤を重ね、電流爆破を考案した」と話すと、中でも印象深い対戦相手として高山善廣、曙さん、長州力の名を挙げた。 「紆余曲折の人生は色々あるけれど、好きなことを好きにやれるということは、とても素敵で幸せな瞬間です」と、しみじみ話した大仁田に続いて「極悪同盟」として空前の女子プロレスブームを巻き起こし、日本人女子プロレスラーとしては初の快挙となる「WWE殿堂入り」を果たした女帝・中野が登場。 「急にみんな写真を撮り始めた。僕の時は誰も写してくれてない…」と、ぼやいた大仁田だったが、中野に「大仁田さん! ドキュメンタリー映画の公開おめでとうございまーす!」と祝福されると大照れ。 現役時代115キロあった体重を現在、55キロまで落とし、すっかりスリムになった中野は、そのきっかけを「プロゴルファーになるためだった」と明かし、今の目標は「本名の青木恵子として、ブル中野には負けたくない」と話した。 過去に落ちては這い上がりという人生を送ってきた大仁田から「持続させるのが一番大変。欲張らないことが一番良い」とアドバイスされたことを明かすと「全てが勉強になりました」と感謝。ここでトークを締めようとしたが、すかさず大仁田が「たまには欲張る時もあるよ、食べ物とかさ」と笑いを誘いつつ、「でも、結局、自分の人生を楽しいと思えば必ず自分に楽しさが返ってくる」と口にし、締めくくった。 リングの上ではなく巨大スクリーンの前でトークバトルを繰り広げた大仁田と中野は最後は来場者一人一人とあいさつを交わし、東京での舞台あいさつを終えた。 ◆大仁田厚「ファイト」舞台あいさつスケジュール ▽12月8日 神奈川・kinocinema横浜みなとみらい 午後6時(上映後舞台あいさつ) 登壇者(予定) 大仁田厚、犬まゆみ ▽同14日 愛知・伏見ミリオン座 午後12時20分(上映後舞台あいさつ) 登壇者(予定) 大仁田厚 ▽同14日 大阪・第七藝術劇場 午後5時(上映後舞台あいさつ) 登壇者(予定) 大仁田厚 ▽同15日 福岡・kinocinema天神 午後12時半(上映後舞台あいさつ) 登壇者(予定) 大仁田厚
報知新聞社