収穫したユズの運搬、四足歩行のロボットがお助け…指示に合わせてあぜ道をトコトコ
収穫したユズを四足歩行のロボットで運び、農家の負担を軽減させる実証実験が12日、高知県北川村の園地で公開された。
高知工科大の栗原徹教授と高知大の浜田和俊准教授の共同研究で、アメリカで開発されたロボットにレーダーやプログラムを搭載。農作業する園地を事前に歩かせることで、果樹の位置や形状、あぜ道の凹凸を立体地図として認識させ、音声での指示で収穫場所と集荷のトラックの間を自律的に行き来させる。
ユズを繰り返し運ぶ負担を減らすことができ、つまずいたり、果樹や人にぶつかったりする恐れもないという。
他の無線通信との混線で反応しないこともあったが、「トラック」「戻って」との指示に反応。初めて体験したユズ農家(33)は「動きが速かった。意外と使えるのでは」と感心していた。
栗原教授は「収穫の効率化と省力化のため、複数の収穫者への対応や、同時に複数台数を動かせる研究を進めたい」と話した。