50代60代の「実家の片づけ」で処分に困ったもの3つ。仏壇と人形はお焚き上げへ
3:人形と仏壇は供養してやっと手放せる状態に
思いが込められているものは、手放すのに勇気が必要です。須藤さんの義実家には、大量の人形があって困惑したそう。 「見られているようで、なんとなく捨てづらい…。いろいろ調べた結果、お寺で供養してもらうことにしました。段ボールに人形を収め、送ってようやく肩の荷が下りた感じです」 もうひとつ、手間がかかったのは仏壇の供養です。 「手放す前には、閉眼(仏壇に宿った魂を読経によって抜いてもらうこと)の儀式が必要です。お寺に相談し、日程を決めて、義実家に来ていただいて…と時間をかけて少しずつ進めました。さらに仏壇自体の処分はどうするか? という問題も…。仏壇屋さんに引き取ってもらうか、粗大ゴミとして出すか、いろいろ検討しましたが、わが家は仏壇屋さんを選択。運び出してお焚き上げをしてもらいました」 仏壇の問題はまだまだ進行中。仏壇の棚に入っていた遺影などは簡単に処分できず、親戚と相談している最中だと言います。 「捨てればいい、ではすまされないものが本当に多いと気づかされます。自分の娘にはこんな思いはしてほしくない。処分に迷うもの、困りそうなものは自分の手で先に処分しなければ、と強く感じているところです」 義実家の片づけをとおして、自分自身のもののもち方を改めて考えるようになったという須藤さん。皆さんも、今できることから始めてみてください。
佐藤望美