アビスパ福岡の観客満足度はJ1上位 応援体験やグルメで高評価 試合前の告知などに課題
J1アビスパ福岡の川森敬史会長は22日、Jリーグが実施した昨季の観戦者調査の結果をオンライン会見で明らかにし、福岡の観戦者の総合満足度は5点満点中4・45でJ1クラブ平均の4・21を上回り、上位であると説明した。 ■佐藤凌我がベススタで夫人と寄り添い2ショット【写真】 調査はJリーグ公式戦のうち、各クラブ4試合のホームゲームを対象に実施。福岡の対象は開幕期が湘南戦(3月19日、2―1で勝利)、ゴールデンウイーク期が川崎戦(4月29日、1―3で敗戦)、夏休み期が横浜FC戦(8月12日、2―0で勝利)、終盤期が鹿島戦(9月30日、0―0で引き分け)。 項目別に見ると、応援体験やサポーターとの交流の満足度が3・78、スタジアムグルメが3・87とJ1の平均を上回った。 応援の雰囲気、同行者以外のサポーターとの交流、スタジアムグルメについては店舗数、味・品質に対する満足度が高く、スタジアムグルメの提供待ち時間への不満もJ1平均よりも低かったという。 一方、観戦前の体験は3・88と同平均3・97を下回っており、試合日程や場所に関する情報収集、試合当日の詳細情報、公共交通機関でのスタジアム移動について不満を持っていることが分かった。グッズなどの物販についても満足度はJ1平均を下回った。 スマートフォンなどの通信環境についても平均を大きく下回ったが、川森会長は「今季は改善している」とした。 福岡の昨季ホームゲームの平均観客数は9766人。J1で1万人を割ったのは2クラブだけだった。今季の3試合平均は8028人でJ1ワースト。川森会長は平均来場者数について、2019年度比で140%、昨年度比で108%、発券枚数は昨年度比114%と伸びているとした上で、「試合の告知についてはSNSを多用しているが、情報開示が直近になっている。ここ数年の課題なので、このリポートも生かしながら、どう改善するかの手を打ちたい。電車の広告、のぼり、ポスターで街にアビスパが目につくような施策も実施していきたい」と意欲を見せた。 チケットの価格についてはクラブ独自のアンケートで「高いという表現が根強くある」と説明。今後は試合によって割安な席を用意するなどし、「チケット価格と入場者数の状況をみながら、チケットが高いということで足踏みしている方々に来場してくださる施策に取り組みたい」と話した。
西日本新聞社